メキシコのコストコで、クリスマスケーキを狙っていた転売ヤーがある事件を起こした。(フロントロウ編集部)

転売ヤーも狙うコストコのクリスマスケーキ

 今年もクリスマスがやってきた。日本ではただのイベントだけれど、キリスト教国ではしっかりとした祝日で、家族で集まり、気合いの入った料理がテーブルに並ぶ。そんなクリスマスを前に、メキシコにあるコストコで予想外の事件が発生した。

 食材から家電、衣服までなんでも手に入る倉庫型スーパーであり、会員制でありながら日本を含む世界各国に数多くの店舗を持つコストコでは、この日も開店前から多くの人が並んでいた。しかしその中の数名とコストコの従業員の間で、殴り合いのケンカが勃発してしまった。一体なぜ?

 じつは、開店前に並んでいた人のなかには、俗に言う“転売ヤー”も複数人いたという。この時期に転売屋に狙われる商品と考えると、クリスマスツリーのデコレーションやクリスマスプレゼントになりそうなものが頭に浮かぶけれど、彼が狙っていたのは…、クリスマスケーキ!

画像: ※写真はイメージです。

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コストコも転売対策を実施

 サーモンやチキンなど、ビッグサイズでお得な食材が人気のコストコでは、もちろん様々な種類のホールケーキも扱っていて、クリスマスケーキにぴったりなものも。そこで、転売屋はコストコでケーキをたくさん購入し、その後どこか別の場所で価格を上乗せして転売しようと計画していた。

 しかしその人気を知っているコストコ側は、転売に対して対策を打ち出す。といっても購入制限を設けるというシンプルなもので、1人の会員につき2個までとした。

 そんなコストコの制限に文句を言う転売ヤーと、コストコの従業員は、最終的に乱闘騒ぎに。現場には警察もいたほどだったという。最終的には現場の騒動はまとまったそうだけれど、ある意味、そこまで人を誘惑するコストコのケーキの底力を思い知らされる。

新型コロナで買い占めの影響を受けたコストコ

 コストコが転売に対策を打ったのは、この1年の経験も影響しているかもしれない。2020年に世界各国を襲った新型コロナウイルスによって、日本だけでなくアメリカやオーストラリア、イギリスなどでも転売や“パニック買い”が起こった。

 そしてそのなかには、買いすぎたトイレットペーパーや手の消毒液の返品・返金を求める人も。アメリカのコストコは返品に関して、食べかけの商品であっても返品可能なことがあるほど太っ腹なことで知られているけれど、トイレットペーパーや消毒液などを含む6品の返品は不可としている。(フロントロウ編集部)

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