俳優のジョニー・デップが、映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズを降板するきっかけとなった名誉毀損裁判の再審を求めていることがわかった。(フロントロウ編集部)

ジョニー・デップ側が裁判の公平性に疑問を投げかける

 自身のことを元妻のアンバー・ハードに対して暴力を振るった「Wife Beater(妻を虐待する者)」と呼んだイギリスの大衆紙を名誉毀損で訴えた裁判で、今年11月、敗訴が確定した俳優のジョニー・デップが、再審を求める内容の書類を裁判所に提出したと英Dailly Mailが報じている。

 Daily Mailによると、ジョニー側は「公正な裁判を受けられなかった」と主張しており、彼の弁護団によって控訴裁判所に提出された書類には、裁判官の判決は「明らかに間違っており、落ち度があった」といったことが書かれていたという。

画像: ジョニー・デップ(右)と彼の元妻のアンバー・ハード(左)。

ジョニー・デップ(右)と彼の元妻のアンバー・ハード(左)。

 ジョニーの弁護士デビッド・シャーボーン氏は、「問題の適切な解決が求められていたにもかかわらず、当事者が期待する証拠と議論の慎重な検討がなされなかった」として、判決を破棄して再審を行なうことを裁判所に要求。Daily Mailが入手した書類には、裁判官がアンバーの主張に矛盾する点があったことを“無視”して、彼女の証言を鵜呑みにしたことを批判するような記述もあった。

 ちなみに、今回の再審請求が認められるかどうかはまだわからないが、今月初めにジョニー側が提出した上訴の申し立ては、その後却下された。

 フロントロウで何度もお伝えしているが、この名誉毀損裁判で敗訴したことがきっかけで、ジョニーは映画『ファンタスティック・ビースト』シリーズからの降板を余儀なくされた。また、まだ噂レベルではあるものの、『ファンタスティック・ビースト』シリーズを製作するワーナー・ブラザースがジョニーに事実上のクビを宣告したことをうけて、例の裁判の前からジョニーと彼の代表作『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを引き離すことを考えていたディズニーが、“ジョニーとの関係を断とうとしている”という話もある。(フロントロウ編集部)

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