『ウォーキング・デッド』でグレンを演じたスティーヴン・ユァンが、シリーズについて思いを語った。(フロントロウ編集部)

 ※この記事には、ドラマ『ウォーキング・デッド』シーズン7のネタバレが含まれます。

『TWD』衝撃のシーンを作ったグレン

 2021年が近づき、2021年3月1日より放送開始のドラマ『ウォーキング・デッド』シーズン10のボーナスエピソードが待ち遠しくなる今日この頃。そしてその後は、最終章となるシーズン11が待ち構えている。

 すでに放送されているスピンオフ2作品に加え、さらに2つのスピンオフドラマと1つの映画の制作が進行中であるとはいえ、オリジナルシリーズに終わりが見えているのは寂しいもの。この10年を振り返った時に思い起こされるシーンは数あれど、シーズン7の最初がもっとも衝撃的なシーンのひとつであることは、どのファンも納得なはず。

 シーズン1から出演していたスティーヴン・ユァン演じるグレンが、ジェフリー・ディーン・モーガン演じるニーガンに虐殺された時には、一部でドラマ離れを発生させたほどだった。

画像: ニーガン役のジェフリー・ディーン・モーガンと、グレン役のステーヴン・ユァン。

ニーガン役のジェフリー・ディーン・モーガンと、グレン役のステーヴン・ユァン。

 グレンの前に殺されたエイブラハムを演じたマイケル・カドリッツも、あれはやりすぎだったと認めるほどで、「みんなは『あぁ…、オーケイ。オーマイゴッド。エイブラハムだったんだ。エイブラハムだったのは悲しい。でも神様ありがとう、グレンじゃなかった』って感じに考えただろう。そして、『オーケイ。オーマイゴッド。オーケイ』。そして、『オーマイゴッド、グレンもじゃん!何してんの?』ってね。ダブルパンチは多分ちょっとやりすぎだったよね」と話している。

スティーヴン・ユァン、『TWD』への思い

 そんなエイブラハムは、スピンオフ作品『Tales of the Walking Dead(原題)』にふたたび登場すると見られている。最近は、過去の人気キャラクターである総督も出るのではないかという予想もされており、だったらグレンも帰ってきてほしいと思うファンは少なくないだろう。

 しかしスティーブンのなかで、もう気持ちの整理はできているよう。米Varietyのインタビューで、卒業当時の気持ちについてこう話した。

画像: スティーヴン・ユァン、『TWD』への思い

 「ドラマを卒業する時に妙な感じがあったとしたら、自分は誰で、自分はどんな意見を持っていて、自分が言いたかったのは何かを理解するための時間を取らなかったことだね。僕はいつでもこの大きな物語に仕えていた。そしてそれは、なぜだか、僕が子どもの頃に育てられた方法を表していたんだ。僕はやりきった。もう別のことをやってみたいかな」

 『ウォーキング・デッド』での役割はやりきったため、別のことに挑戦したいというスティーブン。しかしもちろん、『ウォーキング・デッド』での経験は彼の礎になっているそうで、こうも語った。

 「『ウォーキング・デッド』に出られたのは大きな幸運だったよ。素晴らしい人たちに出会えて、プロになるために、俳優になるために、仕事に真面目に取り組むために、人生を上手く生きる素晴らしい方法を教えてくれたし、それだけでなく、『ウォーキング・デッド』という大作に参加できたから」

(フロントロウ編集部)

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