トム・ハンクスがまさかの「つるつる坊主」に
映画『フィラデルフィア』(1993年公開)、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994年公開)で2年連続アカデミー賞の主演男優賞を受賞するという快挙を果たしたほか、2016年にはアメリカ合衆国における最高位勲章である大統領自由勲章を受章している、言わずと知れた名優のトム・ハンクス。
2020年の3月には、オーストラリアでの新作映画『Elvis(原題)』の撮影中に、同伴していた妻でシンガーのリタ・ウィルソンと夫婦そろって新型コロナウイルス感染症を患い、著名なセレブとしては初めて感染を報告した人物として大きな注目を集めた。
幸い、約3週間後にはすっかり完治し、約半年後の9月には『Elvis』の撮影が再開されて現場復帰したトム。シンガーの故エルヴィス・プレスリーの軌跡を描く伝記映画の同作で、トムは、エルヴィスを育て上げたマネージャーのトム・パーカーを演じるが、その役作りの一環として、ヘアスタイルを劇的にチェンジしていたことがわかった。
英人気トーク番組の『The Graham Norton Show(ザ・グラハム・ノートン・ショー)』にリモート出演したトムは、巨匠バズ・ラーマン監督が手がける同作について語りながら「トム・パーカーを演じるために僕がしなくちゃいけない、ヒドい髪型を見せてあげるよ」と、被っていた野球帽をオフ。
最初はふざけて椅子から立ち上がり、頭頂部が見えないようにしていたトムだが、少しずつ腰をかがめると、なんと、つるピカの坊主ヘアがチラり!
たった一瞬だったものの、トムのつるつるの頭部を目の当たりにした司会者のグラハム・ノートンと観客たちは、思わず息をのみ、「オウ~!」と声を上げてしまうほどショックを受けていた。
すぐに帽子を被り、頭を隠して、「子供たちを怖がらせちゃったよね。謝るよ」とジョークを飛ばしたトム。さらに、頭頂部だけ髪を伸ばし、顎ひげを生やしたら「グラハムのようになるかも」とコメントして笑いを誘った。
トムは「ヒドい髪型」と自虐していたけれど、つるっぱげになったトムの姿を見た世間の人々からは、「動画のサムネを見ただけで叫んじゃった!」という驚きのリアクションに加えて、「結構似合っている」、「違和感はない」といったポジティブな意見も。さらに、トムが髪を犠牲にしてまで取り組んでいる『Elvis』への期待がさらに高まったといった声もあった。
パンデミック後の「映画の未来」を語る
出演映画『News of the World(原題)』がクリスマスに封切られたことに合わせ、この数日前に公開された米Colliderとの動画インタビューでは、パンデミック後の映画界の変化について真面目に持論を展開していたトム。
「映画館は大きな打撃を受けているけれど、劇場が今後も存続していけると思いますか?」との問いに、「映画館は確実に残ると思うよ」と力強く答え、「以前のように営業を再開した後は、劇場側もどんな映画を上映するか選ぶ自由もちゃんと戻ってくると思う」、「大作映画が映画館を席捲することになるはず」、「マーベル映画とかね。ああいった映画は、自宅のソファで観るのでは視覚的なパンチが足りない。大きなスクリーンで観たいという人が劇場に押し寄せることになるでしょう」などと、独自の希望的観測を語っていた。(フロントロウ編集部)