1.一度に塗る“量”が多すぎる
米マウントサイナイ病院で化粧品研究と臨床研究のディレクターを務める皮膚科専門医のジョシュア・ツァイヒナー医師によると、スキンケア製品を塗った後に、肌がべたつく最も多い原因のひとつは、塗る量が多すぎること。

必要以上に塗りすぎても肌がべたつくだけなので、ツァイヒナー医師は、両頬・額・鼻・あごの5点に置いて塗りこむという方法を提案。これなら、塗りすぎることなく顔全体に伸ばすことができるとツァイヒナー医師は言う。
また、一度に複数のスキンケア製品を使うときも注意が必要。ニューヨークにあるフェイシャルサロン「Taylor Worden Skin」の創設者でセレブ御用達フェイシャリストのテイラー・ウォーデンは「(一度に)6つの美容液も必要ない。使う種類は少ないほうが効果的よ」と米Skincare.comで話し、本当に必要なものだけ取り入れるようアドバイスした。
2.すぐに次のアイテムを塗り重ねる
ニューヨーク市内の皮膚科専門医のハドリー・キング医師によると、濃厚なテクスチャーの美容液などは、さらっとした軽いテクスチャーの化粧水よりも、肌になじむまでに時間がかかることがあるそう。
そのため、すぐに次のステップに移ってしまうと、肌に十分なじまず、肌の表面に残ってベタベタした感触をもたらすという。

そんなときに試してみたいのは、美容液を塗ってから約5分ほど待つこと。そうすることで、肌に美容液がしっかりとなじみ、「(その後にのせる)保湿剤のベタつき感も抑えてくれる」とキング医師は勧めている。
3.塗る順番を間違えている
スキンケア製品を塗る順番は、多少メーカーによって異なるけれど、一般的には“軽いものから重いものへ”が最善の方法だと語るテイラー。
つまり、化粧水のような水っぽいテクスチャーの製品から始めて、美容液、アイクリーム、保湿剤という、油分の少ないものから多いものの順番で塗るのがベスト。そうすることで、それぞれ効率的に吸収され、肌の上に残ってべたつくという心配が少なくなるのだとか。

ほかにも、使用期限が切れているスキンケア製品は、品質が劣化してべたついて感じることがあるため、いつものテクスチャーと少しでも違うと感じたら、すぐに使用を控えるようテイラーは忠告する。
スキンケア後の肌のベタつきを抑えるプロの対処法。正しい使用方法をマスターして美肌を目指してみては。(フロントロウ編集部)