年齢サインが出やすい「デコルテライン」
首から肩、胸元にかけたデコルテラインは、実はとても皮膚が薄く、シミやシワなどの年齢サインが出やすいパーツ。
米スキンケアブランドElizabeth Ardenの元ナショナルトレーニングマネージャーで、スキンケアの専門家であるフィリッパ・カーナウも「デコルテは、他のどのパーツよりもデリケート。皮脂腺もほとんど無く、毛包の数も少なく、さらに紫外線や大気汚染にさらされやすい」と豪Beuty Crewで話している。
ほかにも、服やアクセサリーによる摩擦だけでなく、近年ではスマホやパソコン作業など長時間うつむく姿勢が増えたことにより、さらに首元のシワが目立ちやすくなっているという。
では、いつまでも若々しくハリ、ツヤのあるデコルテをキープするためには、どのようにケアするのが最適なのか。セレブも愛用するコスメブランドMuradの創業者で皮膚科専門医のハワード・ムラッド医師がスキンケアの大事なポイントを紹介した。
1.UVケア対策は1年中必須!
顔のUVケア対策はしっかりしても、首や胸元などのデコルテラインはついつい塗り忘れがち。しかし、ムラッド医師は「日焼け止めは使用できるエイジングケア製品のなかでナンバーワン」と話し、デコルテのケアには絶対に欠かせないという。
というのも、私たちの肌のダメージのほとんどは紫外線によるものが多いから。そのため、日焼け止めさえきちんと塗っておけば、シミやシワなどの年齢サインは予防できるとムラッド医師は言う。
2.ゴシゴシ洗いは厳禁
先ほども記載したとおり、デコルテラインの皮膚はとても薄くデリケート。そのため、シャワー中にスクラブ剤を使ったり、ゴシゴシこすりながら洗ったりするのはNG。肌に必要な皮脂や天然のうるおい成分まで落ちてしまい、肌が乾燥しやすくなるとムラッド医師は忠告する。
その代わり、ムラッド医師は「古い角質を落としてサッパリしたいなら、肌に優しいAHAや酵素を含んだクレンジング剤をオススメする」と助言。気になるくすみやザラつきをすっきり落として、すべすべの肌に仕上げてくれるのだとか。
3.デコルテ専用のクリームで保湿
ムラッド医師によると、実は、デコルテの保湿ケアに一般的なボディクリームを使っても、あまり効果は期待できないそう。
ムラッド医師は「デコルテのエイジングサインを改善したいなら、デコルテに特化した保湿剤を探すこと。これらの保湿剤は、デコルテに必要な有効成分が適切なバランスで配合されている」とアドバイス。
さらに、ムラッド医師は「(デコルテ用のクリームを選ぶときは)ビタミンC、ペプチド、ヒアルロン酸など、肌のハリと弾力をアップさせる製品を探してみて。デコルテは、どのパーツよりも薄くて水分を失いやすいから、うるおいを与えるものを選ぶのがカギ」ともつけ加えた。
見た目年齢を左右する「デコルテ」。毎日の手入れ次第でダメージをグッと減らすことができるので、ぜひプロたちの意見を参考にいつまでも若々しく美しいデコルテをキープしてみて。(フロントロウ編集部)