トム・ホランドがスパイダーマン役のオーディションを回想
2016年にMCU映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で初めてスパイダーマン役を務め、その後、『スパイダーマン』シリーズや『アベンジャーズ』シリーズでスパイダーマンを演じている俳優のトム・ホランドが、米Varietyの企画で映画『ブラックパンサー』に出演した俳優ダニエル・カルーヤと対談を行ない、そのなかで『シビル・ウォー』のオーディションを振り返った。
トムによれば、『シビル・ウォー』のオーディションは7ヶ月に及び、計6回のオーディションが行なわれたのだそう。トムはスパイダーマン役を他の6人の候補たちと争っていたといい、トムを含めた7人は全員、アイアンマン役のロバート・ダウニー・Jr.と組んだ状態で演技のテストが行なわれたという。
「今までで最高のオーディションだったよ」とトムは同作のオーディションを振り返っている。「ロバートと僕とで、お互いに即興でやりとりをしたんだ」。
エージェントの情報とは異なる演技を披露した
とはいえ、ロバートと即興で演技をしたというトムだけれど、それは、トムが事前にエージェントから仕入れていた“マーベルが気に入る”であろう演技とは異なるものだったそう。
「エージェントからは、セリフをきちんと覚えているほうがマーベルに好まれると言われていたんだけどね。『即興はダメです』って」とトムはダニエルとの対談で明かしている。「ところが、ファーストテイクから、ダニエルが完全にシーンを変えてきたんだよ」と続けて語り、自分としては覚えてきたセリフで臨むつもりだったものの、ロバートがアドリブを入れてきたため、エージェントからのアドバイスは忘れて、自分も即興で臨むことにしたと明かした。
「それで、お互いに即興でやりとりをしていったんだ」とトム。彼はロバートとのオーディションがうまくいったことを確信していたようで、「嫌なヤツに聞こえるかもしれないけど、終わった後で母親に連絡して、『たぶん受かったと思う』って伝えたんだ」と続けた。
トムはその6週間後に合格の連絡を受け、次はキャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスとのテストに臨んだという。「そこまで来れば、もしもこの役を得られなくても、十分な経験ができたなって思ったよ。そこまで辿り着けたことで、少なくとも何かは成し遂げられたってね」と、たとえ最終的にスパイダーマン役に選ばれていなかったとしても、ロバートやクリスとのテストに臨めたことは貴重な経験になったと振り返った。(フロントロウ編集部)