白髪だけ染まらない理由
自宅などで髪を染めるとき、しっかりブロッキングして丁寧に染めているのに、なぜか“白髪”だけ染まらず残ってしまい、どうしたら良いかわからず困ったという人もいるのでは?
トップモデルのミランダ・カーや人気セレブのキム・カーダシアンなどからも絶大な信頼を寄せられている一流カラーリストのジョージ・パパニコラスによると、ヘアカラーで染めても白髪だけが残ってしまう原因のほとんどは、ヘアカラー剤(薬剤)を間違えているから。
一般的に「ヘアカラー(オシャレ染め)」と呼ばれるものは、髪の内部のメラニン色素を取り除く脱色作用と、髪に色を入れる染色作用の2つの作用によって髪を染めている。一方で「白髪染め」は同じような働きを持ちつつも、すでにメラニン色素が少ない状態なので、脱色より染料作用が強いのが特徴なのだとか。
そのため、ごく普通のヘアカラー剤(オシャレ染め)で染めてしまうと、染料作用が足りず、結果として白髪だけが残ってしまうと米Makeup.comで説明している。
白髪染めの“染め方”にも注意
また、もう1点気をつけたいのは「カラー剤の使い方」。ジョージいわく、仮に白髪染めを使っていたとしても、間違った染め方をしてしまうと、仕上がりに違いが出てしまうそう。
ジョージは「私たちプロが白髪を染めるときは、たっぷりと塗ることが多いかな。カラー剤の量が不十分だと、良いカバー力が得られないからね」と説明。
しかし、白髪染めをたっぷり塗ると、髪色が暗くなるのでは…?と思う人もいるかもしれないけれど、実はこれは誤り。ジョージによると、たっぷり塗ったからといって、必要以上に髪色が暗くなることはないそう。むしろ、根元からたっぷりと塗ったほうが、白髪がキレイに染まる確率が高まるとも話している。
白髪が染まらなかった際の応急処置
とはいえ、セルフカラーで染めている場合、どうしても白髪だけうまく染まらなかったというケースはよくあるそう。そのため、白髪が気になるけど、ヘアサロンに行く時間が確保できないという人は、白髪用のヘアカラースプレーで応急処置するのもオススメ。
ジョージいわく、ヘアカラースプレーなら、根元にサッと吹き付けるだけで簡単に白髪を隠すことができ、なおかつシャンプーするだけで染料を落とすことができるので、手先が不器用な人でも失敗せず使用できると勧めている。
白髪を上手に染めるプロのテクニック。ただし、白髪の量が多いと、セルフカラーではキレイに染まらないこともあるため、その場合はプロにお任せしたほうが安心かも。(フロントロウ編集部)