じつは超家庭的なエリザベス・オルセン
ディズニープラス(Disney+)で配信中の『ワンダヴィジョン』ほかMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品で、スカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフを演じるエリザベス・オルセンは、落ち着いた暮らしを好む人。
煌びやかなパーティーに出かけて派手に騒いだりするよりも、自宅で掃除洗濯やガーデニングをしているほうがずっと好きで、英OK! Magazineに語ったところによると、新型コロナウイルスによるロックダウンが始まり、ほとんどの時間を自宅で過ごすようになったときは、「全然平気」というのが率直な感想だったそう。
「私にとっては、家の事をしている時間は最高」、「とくに好きなのは料理で、料理をするためには、キッチンをつねにキレイにしとかなくちゃっていうのが私の第1のルール」と目を輝かせるエリザベス。
そんな彼女は、将来、パートナーと子供を持ち、家庭を築くということも視野に入れており、『ワンダヴィジョン』の制作の話が持ち上がった当初、MCU作品へのコミットメントが自分のこの先の人生設計に影響をおよぼすのではないかと不安を感じたそう。
マーベルの「家族計画応援ポリシー」
そんな時、エリザベスの背中を押したのは、ほかでもない、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長の言葉だった。
『ワンダヴィジョン』の制作と現在イギリスで撮影が進められている『ドクター・ストレンジ』の続編『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』への出演を打診された際、「もし子供が欲しいと思った場合、いつ子作りについて計画したらいいでしょう?」とファイギ社長に単刀直入に訊いてみたというエリザベス。
すると、ファイギ社長から帰ってきたのは、MCUキャストたちの人生を一番に尊重する、こんな答えだったという。
「ゾーイやスカーレットに言ったのと同じことを君にも伝えるよ。君の好きな人生を生きればいい。僕たちがそれに合わせるから」。
キャストのプライベートを優先
ファイギ社長の発言にある「ゾーイとスカーレット」というのは、すでに子供を持つ、“ママ・マーベル俳優”のゾーイ・サルダナとスカーレット・ヨハンソンのこと。
ゾーイは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のキャラクターであるガモーラを約6年、スカーレットに至っては、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフを映画『アイアンマン2』から10年以上にわたって演じてきたが、ファイギ社長は彼女たちが出産や育児について相談した際にも、1つの役に長く縛られることになるMCU作品に出演するからといって、それに合わせて家族計画を練らなくていい、好きなように人生を設計していいと念押ししたという。
女性にとっては、妊娠・出産は人生を変える一大イベント。アクションシーンもあるマーベル作品では、フィジカル面での要求も多いため、“妊娠期間と撮影が重なったらどうしよう?”、もしくは“産後すぐに撮影に戻れる?”といった不安もあるだろう。
しかし、キャストにストレスなく仕事をして欲しいと考えるマーベルでは、あくまでも彼らの私生活を優先し、もしも何かしら不都合があるなら、周囲のスタッフが万全の体制でサポートするという心強いポリシーを掲げているよう。
仕事と出産・育児を両立していけるだろうかという不安を少し軽くしてくれたファイギ社長の言葉に安心したエリザベスは、『ワンダヴィジョン』やそれ以降のMCU作品に出演する自信が持てたという。
エリザベスは、ファイギ社長が自分の質問にくれた答えについて「正直、世の中のボスが言える、最高の答えだと思う」とOK! Magazineに語っている。(フロントロウ編集部)