多くの人気俳優が誕生した『ブリジャートン家』
Netflixオリジナルシリーズとして様々な記録を打ち出して大ヒットとなった『ブリジャートン家』は、19世紀初めを舞台としたドラマ。しかし、様々な人種の俳優を起用し、女性の描き方にもこれまでになかった視点を持ち込み、新しいタイプの時代劇となった。
ファンそれぞれにお気に入りのキャラクターがいたように、数多くの魅力的な俳優が世に羽ばたいたのも、このドラマの功績といえる。主役のダフネを演じたフィービー・ディネヴァーと、ヘイスティング公爵サイモン・バセットを演じたレゲ=ジャン・ペイジは、とくに注目を集めた。また、シーズン2ではアンソニー・ブリジャートンを演じたジョナサン・ベイリーが主演となる。
フィービー・ディネヴァーが語る俳優の苦労
そんな今をときめくフィービーは、イギリスの超ロングラン昼ドラ『コロネーション・ストリート』に1986年より出演しているサリー・ディネヴァーを母に持ち、父親は脚本家のティム・ディネヴァー。
俳優として恵まれた環境にいると言えるけれど、「この業界は簡単じゃない。11年演技をしてきたけど、あなたがラッキーだとしても、(この業界で生き残ることは)タフなこと」だと、その大変さを英Youのインタビューで語る。
「俳優をしているということは、99%は“ノー”と言われること。時にそれは、あなたをすり減らす」
レゲ=ジャン・ペイジの魅力を見抜いていたフィービー
しかし、フィービーとレゲがペアになることは、運命的だったよう。フィービーはオーディションの時点でレゲの魅力に気がついていたそうで、当時、彼にこう話していたことを明かした。
「レゲに、『あなたは素晴らしいっていうことだけ言いたくて。幸運を祈ってる。あなたはすごい人になる』って言ったのを覚えてる。彼は数多くの他の女性たちと読み合わせをすると思ったから。彼は笑顔を見せて、クスっと笑ってた」
オーディションの時点で、ドラマの中で2人が見せたようなキュンな雰囲気があったとは。このエピソードを聞くと、その翌日にはフィービーがダフネ役に選ばれたのも納得。
さらに、フィービーの中では台本読み合わせの初日も思い出に残っているそうで、「レゲと私が初めて一緒に台本を読んだ時、部屋には良い雰囲気があった。シーンに息を吹き込むのは楽しい感覚だしね。でも、私たちはお互いに良い刺激を与え合ってたと感じた」と振り返った。
フィービーがその魅力を確信していたレゲは、イギリスが誇る映画『007』シリーズの名キャラクターであるジェームズ・ボンドの次期候補としても注目されている。(フロントロウ編集部)