ジャレット・レト、『スースク』共演者にヤバいプレゼントを送りまくっていた
2016年公開のDCコミックス映画『スーサイド・スクワッド』(以下『スースク』)で狂気に満ちたジョーカーを演じたジャレット・レト。
入念に役作りを行なったうえで、完全に役に入り込む“憑依型俳優”として知られるジャレッドは、アカデミー賞助演男優賞を獲得した2013年の公開『ダラス・バイヤーズクラブ』では、13キロも減量して、HIVに冒されたトランスジェンダーを熱演した。
『スースク』のジョーカー役に関しても、ジャレッドの役作りにかける情熱は尋常ではなく、自らがカオスを愛するジョーカーの危険なマインドに完全に没頭するだけでなく、共演者たちの役作りをサポートし、士気を高めようという思いから、傍から見たら、どっきりかイタズラとしか思えないような突飛な行動に出ていたことで知られる。
ジャレッドが『スースク』キャストに仕掛けた“役作り応援作戦”の1つには「プレゼント攻撃」があるのだが、『スースク』公開当時、共演者たちがインタビューで話した内容から、ジョーカーになりきったジャレッドが彼らに贈ったとされる仰天アイテムにはこんな物が含まれていたことがわかっている。
・ビデオメッセージ
・ネズミ
・銃弾
・ブタの死骸
・アナルビーズ(セックストイ)
・使用済みコンドーム
・なんだかベトベトしたアダルト本
・ラブレター
マーゴットに「ネズミの死骸」を贈った?
「ビデオメッセージ」「ラブレター」は、まあ良いとして、そのほかの物は包みを開けた瞬間にギョッとしてしまうものばかり。
ハーレイ・クイン役のマーゴット・ロビーに送りつけたという「ネズミ」に関しては、マーゴット本人が、デッドショット役のウィル・スミスと一緒に応じたアイルランドのテレビ番組『Xposé』とのインタビューで「生きたネズミが送られてきた」と告白。
さらに、「ブタの死骸」については、アマンダ・ウォラー役のヴィオラ・デイヴィスが、米Vanity Fairとのインタビューで、ジャレッドが“手下”を使ってキャスト全員にブタの死骸を送りつけていたと証言。「最初は『彼はクレイジーなの?』と思ったけど、私も気合入れなくちゃと身が引き締まった」と、ジャレッドの手法は、確かに役作りの手助けになったと明かしていた。
この2つの体験談がごちゃ混ぜとなってしまったのか、いつしか、ネット上では「ジャレッドがマーゴットにネズミの死骸を送りつけた」という説がささやかれるように。
先日、新たに応じた米GQとのインタビューで、ジャレッドがこのウワサについて口を開いた。
贈ったのはネズミの死骸ではなく「シナモンバン」
米MBO Maxで3月18日に配信がスタートする、バットマンやワンダーウーマンをはじめとするDCコミックスのヒーローたちが集結する映画『ジャスティス・リーグ』をザック・スナイダー監督が編集した、通称「スナイダー・カット(Snyder Cut)」でジョーカーを再演しているジャレッド。
『ジャスティス・リーグ(スナイダー・カット)』に登場するジャレッド演じるジョーカー。
これまでに演じた役について、ひとつひとつ思い出を語り、『スースク』の撮影を振り返るなかで、「マーゴットにネズミの死骸を贈った」という説に言及したジャレットは、「ウワサっていうのは興味深いものだよね」と前置きしたうえで、「僕はマーゴット・ロビーに死んだネズミを贈ったことなんてないよ。事実じゃない」と否定。
「僕が彼女にあげたのは、むしろ、(撮影を行なっていたカナダの)トロントで見つけたヴィーガンのシナモンバンだよ。あれをよくあげてた」と、自分がマーゴットに贈ったのは、ネズミの死骸などというグロテスクなものではなく、動物由来の食材を使わずに作られたヘルシーなシナモン味のパンだと説明した。
自分にとって『スースク』は、キャリア史上初めての大作への出演で、「プレッシャーを感じていた」ともGQに明かしたジャレッド。
ジョーカーを演じながら、じつは人知れず少し弱気になっていたというソフトな一面も垣間見せたが、「死骸」ではなくとも、マーゴットにネズミを贈ったという説にはウィルら証人がおり、マーゴットがびっくりして大きな悲鳴を上げているところを目撃していた。
ヴィオラが明かした「ブタの死骸」に関しても、ほかにも証人がいる…。
そのほかのヤバめなプレゼントに関しては、ジャレッドは否定も肯定もしていないが、とにかく謎は深まるばかり。ジョーカーになりきるあまり、当時の記憶が飛んでしまっているという可能性も考えられなくはないが、はたして?(フロントロウ編集部)