ドラマ『ワンダヴィジョン』に絶賛の嵐!
2021年に再始動したマーベル・スタジオのフェーズ4第1弾、ドラマ『ワンダヴィジョン』は、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界を舞台に、MCUのおなじみカップルであるワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチとヴィジョンの新婚生活を追った1話約30分のシットコム(シチュエーション・コメディ)。
毎エピソードのセット、ファッション、展開などが往年の有名シットコムにオマージュを捧げた作りになっている本作は、エリザベス・オルセン(ワンダ)とポール・ベタニー(ヴィジョン)という映画スターが演じる極上のコメディに笑いながら、その背後にちらつく謎とミステリーがMCUファンの期待を煽る、なんとも“新しい”ドラマシリーズ。海外の大手メディアは、「いままでのマーベル作品とは比べ物にならないほどユニーク。残りのエピソードが待ちきれない(Black Girl Nerds)」「『ワンダヴィジョン』はマーベル・シネマティック・ユニバースを新境地に連れていき、もう戻ることはできない(Nerdist)」と軒並み大絶賛。米辛口批評サイトRotten Tomatoesでも批評家スコア97%というハイスコアを獲得している。
ワンダ・マキシモフとヴィジョンはどんなカップル?
マインド・ストーンから誕生したカップル
人間と人造人間という種を超えたカップルであるワンダとヴィジョンは、他人の精神を操るマインド・ストーンからパワーを得た2人。ワンダは、マインド・ストーンを使った人体実験によって、リアリティの改変、催眠術、エネルギー操作といったテレキネシス能力(念力)を手に入れた能力者。一方でヴィジョンは、アイアンマンの執事だった人工知能(AI)のジャーヴィスがマインド・ストーンを使って人造ボディに入れられた人造人間。天才的知能のほか、超人的な腕力・スピード・耐久性、飛行能力、エネルギービームなど、多くの能力を持っている。
とくに、感情によってパワーの強弱が変わるワンダの能力には注意しておきたい。マーベル社長のケヴィン・ファイギは米Empireで、「ワンダ・マキシモフほど強力なキャラクターはいないようだ。ワンダ・マキシモフほど能力が明確に定義されておらず、未開のままとなっているキャラクターもいない」としたうえで、『ワンダヴィジョン』ではワンダの能力の背景にある謎を解き明かしていくと約束しているので、ドラマの今後の展開に要注目!
ちょっぴり天然なヴィジョンと、そんな彼を優しくフォローするワンダ
ヴィジョンは人工知能(AI)らしい真面目さと、突然“人間”になった者の不器用さが混ざったちょっぴり天然なキャラクター。シットコムである『ワンダヴィジョン』では、そんなヴィジョンの天然ぶりに拍車がかかってコメディの天才とも言える笑いを見せる。一方のワンダは、機転の良さはそのままに、『アベンジャーズ』シリーズではサノスの脅威のせいで見せられなかったラブリーでコミカルな側面を見せてくれる。
2人の素性を知らない隣人が見ていないうちに、こっそりスーパーパワーを使って失敗回避する2人の新婚生活はドタバタの連続! そして、そんな笑いの中で突如として起こる不可解なできごと。ワンダたちは次第に、この生活の“何か”がおかしいと疑いはじめる。公開されているポスターを見ると、親切な隣人のジェラルディン(テヨナ・パリス)はエージェント? さらに、何かにつけてワンダとヴィジョンに絡んでくるおせっかいな隣人のアグネス(キャスリン・ハーン)も気になる。
エピソードを追うごとにMCUの壮大な世界の存在感が次第に強まっていき、続きが気になる本作。一体、平凡なはずのこの街で何が起きているのか?
「ヴィズ」「ハニー」と呼び合う純愛カップル、しかし幸せが乱されると…
『ワンダヴィジョン』では、ニュージャージー州ウエストビューに引っ越してきたワンダとヴィジョン。「ヴィズ」「ハニー」と呼び合う2人は、お互いにしか目がないおしどり新婚夫婦。1話30分前後というコンパクトなエピソードながら、イチャつくシーンをたっぷり、でも嫌味なく見せていて、まさに新婚カップルらしいラブラブぶり。
一方で、2人の幸せを乱すような発言や行動がまわりであると、突然のように恐怖のできごとが起きたり、ワンダのひと声でシーンが変わったり…。裏で薄暗い何かがうごめいていることを感じさせる。そして番組では、ワンダとヴィジョンに双子の子供も誕生。人間と人造人間である2人がどのように子供を授かったのかも気になるポイント。
MCUジョークも! シットコムの笑いが最高に面白すぎる
マーベル・スタジオ初のコメディである『ワンダヴィジョン』は、エピソードごとにアメリカを代表する人気シットコムにオマージュを捧げた“新しい”シットコム。例えば、第1話は1950〜1960年代に放送された『アイ・ラブ・ルーシー』と『ディック・ヴァン・ダイク・ショー』にインスパイアされており、ロゴや、家の間取り、ファッションといったビジュアル面がそっくりなほか、2つの番組でおなじみの展開を再現している。
そんなアメリカン・シットコムにマーベルで初挑戦するエリザベス・オルセンとポール・ベタニーの仕上がりの高さは、さすが映画スター! ライトでキュートな、シットコムらしい息がぴったり合ったかけ合いで笑わせてくれる2人。マーベルファンを沸かせるような“スーパーヒーロー・ジョーク”がたびたび入るのも魅力。
ドラマのあちこちに、MCUの世界を揺るがすヒントが!?
ご近所ヒエラルキーに奮闘しながら奥様生活を楽しむなかで、たびたび、郊外の街に釣り合わないアイテムや人物を目撃するワンダ。その中で何度も登場するS.W.O.R.D.のロゴマーク。地球の平和を守るS.H.I.E.L.D.に対し、S.W.O.R.D.は地球外知的生命体の脅威から地球を守る情報機関。本作でMCUに初登場したことで、今後のフェーズ4にどんな影響があるのか?
さらに、2人が暮らす家の番地や、放送されるCMに潜んだ情報も気になる。MCUフェーズ4全体の未来に余波を与えるとされる『ワンダヴィジョン』の世界は、やはり、見かけどおりではなさそう…。
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(フロントロウ編集部)