ヘンリー王子&メーガン妃長男アーチーの「肌の色」をめぐる会話
2020年3月末をもってイギリス王室の主要王族の座を退き、離脱から約1年が経過した今年2月、ロイヤルファミリーとしての任務に復帰する意思はないことを明らかにしたヘンリー王子と妻のメーガン妃が、プライベートでも交流がある米大物司会者オプラ・ウィンフリーとのインタビューに答えた特別番組『オプラ・ウィズ・メーガン・アンド・ハリー(Oprah with Meghan and Harry)』が日本時間の3月8日に放送された。
世間の人々が予想していた以上に赤裸々で衝撃的な告白が相次いだ同インタビューでは、2019年5月に誕生した夫妻の長男アーチーの「肌の色」について懸念を示した人物が王室内にいたことも明かされた。
黒人の母と白人の父を持つメーガン妃。オプラとのインタビューでは、まず、メーガン妃が「彼が生まれてきた時の肌の色を懸念する声や会話がありました」と、ヘンリー王子とあるロイヤルファミリーのメンバーたちの間でアーチーの肌色が「どれくらい暗くなるのか」という信じれれない会話が交わされていたことを告白。
ショックを受けたオプラが「なんですって?」と聞き返すと、メーガン妃は少し考えたあと「(仮に肌の色が濃かった場合)それが一体何を意味して、どのようなことが起き得るかといったことです」と回答した。
その後、インタビューに合流したヘンリー王子は、この件について聞かれると、「あの会話の内容を公表するつもりは絶対にありません」と具体的な会話の内容や問題の発言をした人物の素性については、王室の名誉のために絶対に明かさないとしたうえで、当時の自身の心境について「気まずかったですし、少しショックでした。でも結婚する前から、困難なものになるという兆候がありました」と振り返った。
メーガン妃は、同じインタビューの中で、アーチーに「王子」の称号が与えられなかった理由の1つには、黒人の血を引いているということも関連しているのではないかと示唆している。
肌の色に懸念を示した王室メンバーは誰?ネット上で議論
この場面が放送されるやいなや、ネット上では、一体、王室の誰が、まだ誕生前だったアーチーの肌の色に懸念を示すという人種差別的ととれる言動に出たのかという推理合戦が勃発。
ヘンリー王子がインタビューで、父であるチャールズ皇太子との関係がかなり複雑で、一時期は電話に出てくれない事もあったことや、「落胆させられた」と明かしたことから、ツイッターでは、そんな発言をするのは「チャールズ皇太子に違いない」といった意見が目立った。
さらに、以前から兄弟間の亀裂がウワサされ、ヘンリー王子が現在の関係について「距離ができてしまっている」と正直に告白した兄のウィリアム王子の可能性もあると推測する人も。
そしてもう1人、疑いの目が向けられたのが、エリザベス女王の夫であるフィリップ殿下。フィリップ殿下は過去に人種差別的な発言が問題視されたことがあるため、アーチーの肌の色に懸念を示した可能性があるとウワサされた。
ヘンリー王子がオフレコで補足の証言
インタビューの放送時間は2時間弱だったが、実際に夫妻がオプラと対談した時間は3時間20分。つまり、番組には入りきらなかったトークが1時間以上存在する。
『オプラ・ウィズ・メーガン・アンド・ハリー』の放送から一夜明け、同番組を放送した米CBSの朝の情報番組に出演したオプラは、カットされたいくつかの場面を放送し、司会者からの質問に応じた。
その中でオプラは、ヘンリー王子からアーチーの肌の色についてコメントした人物は誰なのか聞き出そうと、カメラが回っていないところでも食い下がってみたものの、頑なに拒否されたと告白。
しかし、ヘンリー王子は、その人物がエリザベス女王とフィリップ殿下ではないことだけは明言したと明かした。
WATCH: @Oprah says “it was not his grandmother nor his grandfather” that were a part of the conversations about Prince Harry & Meghan's baby's skin color. #OprahMeghanHarry pic.twitter.com/LpPLmkUEFR
— CBS This Morning (@CBSThisMorning) March 8, 2021
インタビューでは、エリザベス女王は、結婚から王室離脱を通してずっと自分たちをサポートしてくれたと語り、現在の関係もすこぶる良好で、ずっと連絡も取り合っていることを明かしたヘンリー王子。フィリップ殿下は現在体調を崩して入院中だが、メーガン妃は、入院の報せを聞いてすぐに無事を確認する電話をしたと話していた。
新たに公開されたインタビューの一部では、ヘンリー王子が、自分たちが王室離脱という道を選らばざるを得ない状況に追い込まれたことに関して、ロイヤルファミリーからは一切、謝罪の言葉などはなかったと明かす場面も。「自分たちで決めたのだから、どんな結果になろうとそれが報いだといった印象を受けました」と突き放された感じがしたと示唆していた。(フロントロウ編集部)
※インタビューの放送時間の記載を修正しました。