Apple TV+、ノーベル賞受賞者、マララ・ユスフザイと提携
Appleは、米国時間3月8日の国際女性デーに、女性の権利を訴える活動家にして史上最年少のノーベル賞受賞者、マララ・ユスフザイ氏と複数年にわたる番組制作で提携したことを発表した。
今回の取り組みはマララ氏とAppleの長年にわたる関係から生まれたもの。同社のストリーミングサービスであるApple TV+を通じ、彼女の才能を存分に引き出したドラマ、コメディ、ドキュメンタリー、アニメーション、子ども向けのシリーズをApple Original作品として配信することとなった。
マララ氏は声明で「私はストーリーの力を信じています。様々なストーリーが、家族の繋がりを強め、友情を築き、社会にムーブメントを起こし、子どもたちに夢を与えることができるからです。そうしたストーリーを現実のものにする上でパートナーとして、Apple以上の存在はありませんでした。女性や若い人たち、作家や芸術家のような人々が自分の視点で世界を描くことを支援する機会をいただき、とても感謝しています」と述べている。
ベストセラー作家にしてノーベル賞受賞者のマララ・ユスフザイ
マララ氏は16歳にしてベストセラーとなった手記『わたしはマララ』を発表した。以来彼女は、さらに2冊の本を出版し、自分の幼い頃の生活を描いたドキュメンタリーで主役を演じ、少女や若い女性のためのデジタル出版物『Assembly』を、Apple Newsを通じて配信している。2018年以来『Assembly』は100か国以上の若い女性たちのストーリーを、20以上の言語に翻訳して出版されている。
マララ氏はまた「マララ基金」を主宰し、すべての少女が12年間の無償で安全な質の高い教育を受ける権利を得られるように支援している。Appleはマララ氏と提携し、テクノロジー、カリキュラム、政策変更に関するリサーチといった側面からも少女たちの教育を支援しているという。ブラジルでは、Appleが主宰する計10の Developer Academy がマララ基金と提携し、ブラジルほか世界中で少女たちの教育機会を推進している。
マララ氏が主宰する新しい制作会社 Extracurricular とマララ氏は、先見的な創造力を備えた人物としてAppleが続々と関係を築いているオプラ・ウィンフリー、スティーヴン・スピルバーグ、トム・ハンクス、ウィル・スミス、ジェニファー・アニストン、リース・ウィザースプーン、イドリス・エルバ、マーティン・スコセッシ、レオナルド・ディカプリオ、オクタヴィア・スペンサー、クメイル・ナンジアニ、アルフォンソ・キュアロンといった面々に加わり、新たなる作品を作り出していくことになる。
Appleとマララ氏の共同制作番組の詳細は、今後発表されていく模様。(フロントロウ編集部)