グレン・クローズ、『ヒルビリー・エレジー』で最高と最低の賞にノミネート
グレン・クローズが、映画『ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌』のマモーウ役として、アカデミー賞とラジー賞の助演女優賞に、同時にノミネートされたことが話題を呼んでいる。
本作は、J・D・ヴァンスによるベストセラー回顧録『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』を原作とした実話ベースの作品で、2020年11月よりNetflixで配信が開始された。監督は、映画『天使と悪魔』や『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のロン・ハワード。
米辛口批評サイトRotten Tomatoesでは、批評家と一般観客の間で大きくその評価が分かれていることでも知られ、批評家スコア25%、観客スコア85%となっている。
グレンは映画『天才作家の妻 40年目の真実』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『ガープの世界』など数々の作品に出演してきた名優で、アカデミー賞には7回ノミネートされ、これまでエミー賞、トニー賞をそれぞれ3回ずつ受賞している演技派女優でもある。
そんな彼女が、その年の最高を決めるアカデミー賞と、その年の最低を決めるラジー賞に同時にノミネート。現在73歳のグレンは米Todayの電話インタビューに答え、「同じ年にラジー賞とオスカーにノミネートされたことはとても素晴らしいことなので、とてもハラハラドキドキしました。部屋にいられること、自分の作品が仲間に認められることは、私にとってスリリングなことなのです」と、ポジティブな返事をした。
これまでもアカデミー賞とラジー賞に同じ年にノミネートされる俳優はいたけれど、同じ役柄で同時ノミネートされることは珍しい。例えば、サンドラ・ブロックは、2009年に同時ノミネートされたが、アカデミー賞では『しあわせの隠れ場所』で主演女優賞、ラジー賞では『ウルトラ I LOVE YOU!』で最低女優賞に選ばれている。
第93回アカデミー賞授賞式は、WOWOWにて日本時間4月26(月)午前8時半よりスタート。(フロントロウ編集部)