ハリウッドきっての“子だくさん父さん”として知られる俳優のエディ・マーフィーは10人の子供たちの父親としての役割と仕事の両立を通じて、ある重要な法則に気がついたという。(フロントロウ編集部)

エディ・マーフィー、約30年間で10人の子供の父親に

 1988年の前作の公開から33年を経て、Amazonプライム・ビデオで配信中の続編映画『星の王子 ニューヨークへ行く 2』。

 同作では、エディ・マーフィ演じるザムンダ王国の王位継承者アキームが、1作目で恋に落ち、結婚した妻リサとの間に生まれた3人の娘たち、そして、その存在すら知らなかった、ニューヨークで生まれ育った息子ラヴェルの父親として、すったもんだする様子も描かれる。

 1作目から2作目までの約30年間で、プライベートでも父となり、複数のパートナーとの間に合計で10人の子供に恵まれたエディ。

 かつてのガールフレンド、ポーレット・マク二―リーとの間にエリック(31)、別のガールフレンドのタマラ・フッドとの間にクリスチャン(30)という息子が2人誕生したほか、1993年から2006年まで結婚生活を送った元妻のニコール・ミッチェルとの間には、長女ブリア(31)、長男マイルズ(28)、次女シェイン(26)、三女ゾーラ(21)、四女ベラ(19)の一男四女をもうけた。

 さらに、ニコールと離婚した翌年の2007年には、イギリスの国民的グループ、スパイス・ガールズのメンバーのメラニー・ブラウンとの間に娘エンジェル(13)が誕生(※)。2016年には、現婚約者で俳優のペイジ・ブッチャーとの間に長女イジ―(4)が、そして2018年には、エディにとって10人目の子供となる長男のマックス(2)が誕生した。

※当初エディは自分の子どもではないと主張していたが、DNA鑑定により実子だと判明したことを受け、認知した。

 

2018年のクリスマスにブリアが公開した、エディが10人子どもたちと自身の母、婚約者ペイジと彼女の母に囲まれる集合写真。


子だくさんパパ、エディが考える仕事と家庭のバランス

 英Mirrorとのインタビューで「俺は4月で60歳になるんだ。たくさんのベイビーがいる」と家族について言及したエディは、「父親でいることが大好きだ。それがすべての中心だね」と、子供たちこそが人生の宝だとしみじみ。

 まもなく還暦を迎える現在のワーク・ライフ・バランスについて「1年に3本を映画を撮るなんていう無茶なアイディアはもう終わり。俺には子供たちがいるからさ」と、今、何よりも優先しているのは、子どもたちとの時間だと語った。

画像: 2018年、4人の娘たちに囲まれて。左から:ゾーラ、ブリア、エディ、シェイン、ベラ。

2018年、4人の娘たちに囲まれて。左から:ゾーラ、ブリア、エディ、シェイン、ベラ。

 自分のこれまでの経験の中で、「子どもたちを優先すれば、悪い決断をすることがないって何度も気づかされたんだ」と語るエディ。 

 「分岐点に差しかかったり、何かトラブルが起きた時、『子どもたちにとって一番良い事って何だ?』って考えるんだ。それで選んだ道を行けば、絶対に間違った決断を下すことはない」と、どんなときでも、子どもを軸にして考えることで、結果的に正しい方向へ進めると信じていると話した。

 年頃の子も含む10人もの子供がいて、みんなと上手くやれているのかとたずねられたエディは、「俺は本当に子どもに恵まれてるよ。悪い種は1つもない。『コイツはヤバいな』みたいな子は1人もいないんだ」と回答。「俺の子どもたちは本当に素晴らしくて普通だよ。甘ったれたハリウッドのガキみたいなのは1人もいない。彼らは賢くて、それぞれいろんなことに挑戦してる。俺は本当に恵まれてるよ。本当に本当にラッキーだ」と続けた。

画像: 子だくさんパパ、エディが考える仕事と家庭のバランス

 この約30年間のうち、6年間は意図的に仕事をセーブしていたことで知られるエディ。俳優として、さまざまな事と向き合う一方で、父として、子どもたちとの時間も大事にしていたよう。


夢の親子共演が叶う

 『星の王子 ニューヨークへ行く 2』でエディは、娘ベラとの親子共演を果たしている。

 ずっと映画人である父エディに憧れ、演劇学校に通って役者の修業を積んだベラは、オーディションを通じてエディ演じるアキームの第2子オマ役に抜擢。

 普段からエディと遊びで演技をしているというベラは、オーディション前にはエディにアドバイスを求めたそう。

 ベラは「父は天才だし、最高の先生だからね。彼はたくさんアドバイスをくれたし、助けてくれた。それに、他の演技の先生ともいっぱい練習した」とオフィシャルインタビューで振り返っているほか、エディは、ベラと共演できたことに「とても感傷的になってしまった。父親としては、すごく誇らしい気持ちだね。役者になりたくて真剣に演劇の学校に通っていた娘がオーディションを受けられるまで成長して、この作品で共演することができるなんて。セットで娘が良い演技をする姿を見ることができた。父親として最高に誇り高いよ」と感慨もひとしおの様子で語っている。(フロントロウ編集部)

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