Airbnb(エアビーアンドビー)とは?
部屋を貸したい人(ホスト)と借りたい人(ゲスト)をつなぐ旅行コミュニティプラットフォームとして2007年に生まれて以来、世界中のほぼすべての国と地域にわたる約100,000都市で、400万人のホスト、8億人を超えるゲストを繋いでいる。料理から街案内や禅体験まで、そこでしか出来ない体験を世界中からリモートで提供するオンライン体験というサービスも展開している。2019年の売上高は約5,000億円(48億USドル)。
1. 時間管理の重要性を知る
12歳の時に独学でプログラミングを学びはじめ、14歳の頃にはインターネットを通してコーディングの依頼を受けるビジネスを始めていたブレチャージク氏。高校では、ビジネスと、勉学、そして大好きな陸上の3つを効率よくこなせるように、車で移動中に宿題に手をつけるなど、限られた時間を無駄にしない毎日を過ごしたという。この結果、高校を首席で卒業。ビジネスの方でも高校時代に1億円近い収益をあげたという。
2. つねに最善をつくす
高校を首席で卒業し、陸上でも良い成績をあげたブレチャージク氏だけれど、高校に入学した当初は「早いランナーでもなかったし、クラスの首席でもなかった」という。しかしその後つねに自分の最大限を捧げたことで、「着実な向上」を続け、最終的に大きなゴールに到達したそう。人生は短距離ではなくマラソンということ。
3. 良い仲間を選ぶ
「あなたが最も長い時間を過ごす5人の人間の平均が、あなただ」という言い伝えに共鳴しているというブレチャージク氏。高校時代は仲の良かった親友とはお互いを刺激し合う競争関係にあったそうで、「僕が首席で卒業できたのは、良い親友に恵まれたおかげ」と振り返った。自分自身の人生を楽しむなら、自分の人生をコントロールできる「運転席」に座ろう、という昔からの思いを披露した。
4. 良い習慣を身につける
高いレベルでの集中力や行動力が求められるからこそ、メンタル面を健康的にキープするための良い習慣を身につけて欲しいと語ったブレチャージク氏。彼にとってそれは運動だそうで、「体を動かす運動は心を整理し、感情をリセットするのに最適な方法だと思っています」と明かした。
5. 挑戦的かどうかを定期的に確認する
「自分は今の環境において学べているか? 挑戦を与えられているか?」と自問すること。ブレチャージク氏自身、ハーバード大学卒業後に大手IT企業に就職したものの自主退社。理由は、与えられた仕事をこなすためには半日稼働すれば十分という毎日の中に“挑戦”が感じられなかったからだそう。
6. チャンスを得られる場に自分を置き、チャンスを見逃さない
ルームメイト募集の広告を見てAirbnbを共同創業したジョー・ゲビアに出会う→家賃が上がったため部屋が空く→お金を得るために部屋を短期間貸す、という多くの“偶然”が重なって生まれたAirbnbのアイディア。そういった「運はあちこちにある」と信じるブレチャージク氏は、偶然とも言えるチャンスが舞い込むような状況に自分を置くことと、それに加え、チャンスが舞い込んできたときにそれを見逃さないことが重要だとする。
7. 拒絶に強くなり、粘り強さを身につける
「成功者に共通するのは諦めないこと」だと語ったブレチャージク氏。自身もAirbnbが軌道に乗る前には、“ある尊敬する人”に『取り組んでいるのがこれだけではないといいけれど』と言われたり、父親に「いつまでやるつもり?」と言われたりと、何度も挫折を味わっているという。
8. やめ時はいつかという判断力を持つ
一方で、上手くいかないことに踏ん切りをつける判断力も大事。「この判断は難しい」としたブレチャージク氏は、ある一件を明かした。手応えのない日々が続くなか、Airbnb創業者の3人は13週間だけ生活の100%をAirbnbに注ぐ“促進剤プロジェクト”を行なうことに。これをやってもダメだった場合はキレイさっぱり辞めようと思っていたそう。結果的にこれが多くの学びや進化に繋がり、これが、Airbnbを続けるという判断につながった。
9. 目標と計画を紙に書いて明確にする
何を習得したいか?誰に会いたいか?誰と過ごしたいか?どこに旅行に行きたいか?大なり小なり具体的な目標を紙に書き出して、その後、それを現実に変えるための行動を起こすべきだと明かしたブレチャージク氏。自身も、年始は妻と一緒に1年の目標と計画を紙に書くことで新しい年がはじまるという。
10. ユーザーと繋がる
自分のサービスやプロダクトのエンドユーザーの声に耳を傾けることは重要。ユーザーと対面して情報をシェアしたことが初期のAirbnbの躍進につながったほか、ブレチャージク氏は今でもホストとして自宅の1階部分を貸したり、ゲストとして高級リスティングから格安リスティングまでを利用したりして、“現場”に近い関係を続けているという。
イベント後、フロントロウ編集部に独占コメント!
未来のリーダーたちとの交流はいかがでしたか?
非常に楽しかったですし、幸せな気持ちになりました。自分自身がトークイベントに参加して、今の彼らと同じ立場で、いつかなりたいと思う人の話を聞きに行っていた日々を思い出しました。
ホストとして、ゲストとして、今でもAirbnbを利用しているとおっしゃっていましたが、その際は共同創業者という素性は隠して行なわれるんですか?
自分から素性を明かすことはないです。過去に数回それをやった時は、皆さん緊張して無理してくださるので。着いたときにはガチゴチというね(笑)。私にとって滞在は学びでもあるので、ほかの皆さんと同じ体験をするためにも素性は明かさないようにしています。
ホストとしては、従業員が私の家だと知らずに泊まった時は面白かったです。中国の社員が泊まりにきたことがあって、庭で子供と遊ぶ私を見た彼は二度見していました(笑)。その後、『なぜあなたがここに?』という会話が始まって。そういう偶然の出会いはAirbnbの魅力のひとつですよね。
オンライン体験ではお父様のお話がたびたび出てきましたが、ご自身が父親になった今、子供たちに受け継ぎたい親の教えは何でしょう?さらに、幼少期に教えられなかったけれど自分の子供には教えたいことは何でしょう?
最も受け継ぎたいと思うことは、can-do attitude(やれば出来るという姿勢)ですね。私の父は、何かをやるのに人を雇うことがなかった。どうやれば出来るか調べてすべて自分でこなしていた。それはすごく労力のかかることです。それをどうすれば上手く受け継げるのか?それは興味深い問いですね。
逆に自分が幼少期にできなかったことで言うと、もっと世界を知ることでしょうか。私は大学頃までシリコンバレーの存在を知らなかったですし、旅行経験も浅く、違う地域からの友達もいなかった。私の世界に対する視野は狭かったのです。一方で私の子供たちはすでに多くの国を旅していて、なかでも娘と行った日本旅行は良い思い出です。子供たちは東京や上海に自分の家があると思っていますよ(笑)。多くの人は“ほかの場所ではどうなのか?”と考えることはないですが、旅を通して異国での違いを知っている子供たちはそういった事に興味を持っているので、それがぜひ続き、好奇心旺盛な大人になってくれればと願っています。
(フロントロウ編集部)