尖ってる女性はかっこいい!メイヴ役エマ・マッキー
Netflixで配信されるやいなや、こんなドラマが見たかった!と大ヒットを記録し、現在はシーズン3が制作中の『セックス・エデュケーション』。思春期の高校生たちがメインだけれど、普遍的な性や人間関係の悩みや、親や教師が抱える思いも丁寧に描かれ、広い世代から支持されている。
そんな本作で、メインキャラクターのメイヴを演じるのが、エマ・マッキー。他の生徒の宿題代行でお金を稼ぐほどの秀才である一方で、高校生でトレーラー暮らしという大変な環境に育つ彼女は、尖った個性を持つキャラクターであり、とても魅力的。
フェミニストであるメイヴを演じるエマ自身も、女性として強い信念を持っている。英Glamourのインタビューで彼女は、セックス、そしてその人間関係について、こう語った。
「私達世代の多くは、赤ちゃんを持つためにセックスするわけじゃない。そして、崩壊して燃え上がっているこの狂った世界で、親密さを見つけるのは美しいことだと思うし、私達はそれを祝福すべき」
エマ・マッキー、じつはフランス生まれフランス育ち
イギリス英語を話し、見事にイギリスのティーンを演じているエマだけれど、じつはフランスのル・マンに生まれ、イギリスのリーズ大学に進学するまで、フランスで育った。しかし、父親がフランス人で、母親がイギリス人であるエマにとって、イギリスのほうが肌に合っているという。
アイルランドの新聞社The Irish Timesのインタビューで、エマは、自分のアイデンティティについてこう語った。
「フランスにいる時は、自分は本当にイギリス人だなって思うし、失った時間を取り戻さなきゃって感じる。イギリスに移った時には、ここが私の世界だって思った。演劇。文学。イギリスでは、私たちは多くの影響があるでしょう。古代ローマ人、ノース人、アングル人。すごく多くのコミュニティがある。だからこそ、たった7マイル(約11km)にすごくたくさんの発音のアクセントがある。(インタビュー当時)今はフランスに戻って仕事をしてるけど、私はそのイギリス人としての隙間を埋められた気がする。より、バランスが取れている気がする」
そんなエマだけれど、もちろん母国フランスのことも大好き。『セックス・エデュケーション』でラヒームを演じたフランス人俳優サミ・ウタルバリとパリを楽しんだ1日に密着された映像では、フランス語を話すエマの姿を見ることもできる。
英仏米の作品で活躍しているエマ・マッキー
『セックス・エデュケーション』で一気に若手俳優のなかでも頭角を現したエマは、もちろんドラマのシーズン3にも出演するけれど、続々と大作への出演が決定している。
しかもその作品は多国籍で、イギリスのスリラー映画『The Winter Lake(原題)』、フランスの歴史映画『Eiffel(原題)』、さらに、ケネス・ブラナー監督による期待作であるアメリカのミステリー映画の『ナイル殺人事件』と、エマが出演した公開予定作品は豪華なもの。
エマはこの先、世界を舞台に様々な作品で存在感を見せつけていきそう。(フロントロウ編集部)