米HBOの最新ドキュメンタリー映画『Fake Famous(フェイク・フェイマス)』を先取りでご紹介。あらゆる細工で「偽のインフルエンサーを生み出せるか」という社会実験の様子を描いている。(フロントロウ編集部)

『Fake Famous』とは

 『Fake Famous』は、2021年2月2日に米HBO/HBO Maxでリリースされたドキュメンタリー映画。HBOはご存知、ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』や、『ゲーム・オブ・スローンズ』を生んだ有名放送局で、HBO Maxは同社のストリーミングサービス。

 本作は、ジャーナリストのニック・ビルトンが主導となり、有名になりたいけれどフォロワーの少ない若者3名を人気インフルエンサーにするという社会実験を映し出したもの。

『Fake Famous』のあらすじ

 セレブになりたいと願う3人の被験者は、ロサンゼルスで最もフォトジェニックな場所の一つとして有名なポール・スミスのピンクの壁の前で、まるで有名人のように自撮りをする。

 けれども3人はセレブでもインスタグラマーでもなく、今のところただの一般人。映画では、偽のフォロワーを「購入」したり、偽のいいねを増やしたりと小細工をしながら、“まるでセレブ”のような生活を送る3人の写真をそれぞれ撮っていく。

 中には1時間約5,500円(50ドル)で借りたプライベートジェット機で旅行を偽造したり、家の裏庭に設置したビニールプールを使って、高級ホテルでシャンパンを飲んでいるかのように見せたりするシーンも。

 そのようなことの積み重ねで、初めはうまく行かなかった実験も、徐々に成果を見せ始め、ついに現実の人々が彼らに関心を寄せ始める。

『Fake Famous』のみどころ

画像: ©︎HBO

©︎HBO

 本作は、実際にフォロワーがほとんどいなかった被験者のフォロワーが増えていったり、セレブ感のある写真や動画の撮り方が分かったり、まるですっと人気インフルエンサーだったかのような堂々とした振る舞いを学べ、その過程で、投稿からは見えないSNSの本当の姿が見られる。

 うまく演出すれば、誰もが有名になれると勘違いしてしまうが、そうはいかないことが分かるのがこの『Fake Famous』。「偽」に支えられた現実がどのような影響を生むのかというところが一番の注目ポイント。3人を待ち受けている巧妙な真実に、おもわず驚きの声が上がってしまう。

 そんなドキュメンタリー映画『Fake Famous』の日本公開は未定。(フロントロウ編集部)

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