アジア系アメリカ人俳優4人が主人公のR指定コメディ映画『Joy Ride(原題)』の監督であるアデル・リムが、自身の映画に対する批判に対してTwitterでコメントした。

アジア系女性たちのおバカハートフル映画『Joy Ride(原題)』

 7月7日に米国で公開された『Joy Ride(原題)』は、幼い頃に白人夫婦の養子となり中国からアメリカへと移住した主人公が生みの母親を探すために友人たちと中国を旅するR指定コメディ。映画『クレイジー・リッチ!』の脚本を担当したアデル・リムが監督を務め、主演は、アシュリー・パーク、シェリー・コーラ、ステファニー・スー、サブリナ・ウー。監督、脚本、主要キャスト全員にアジア系アメリカ人の才能を起用した本作は、ひわいで汚いギャグが大量に登場。ハリウッド映画におけるアジア系キャラクターのステレオタイプをぶち壊しながら、アジア系アメリカ人の視点で自己発見やセルフラブを描く。

 Rotten Tomatoesでは批評家評価92%を獲得しており、映画評論家のロビア・ギャルケは、The Hollywood Reporterで「アジア系移民のステレオタイプに対する内輪的で愛情深いジャブを織り交ぜ、不遜なユーモアと痛烈さをバランスよく組み合わせている」と評している。

「男性をモノ化」して「白人を標的」にしているという批判

 そんななか最近、『Joy Ride』のアデル・リム監督が反応したのは、ニューヨーク州アルバニーを拠点とするI heartラジオ局の映画批評家であるジャクソン・マーフィー氏のツイッター投稿。

 マーフィー氏は、リム監督の初監督作『Joy Ride(原題)』について、「恥ずかしい」「信じられないほど不快」と批判し、さらに、「この映画は男性をモノ化し、白人を標的にしている」とも述べた。

 ある意味、マーフィー氏の指摘は合っている。抱腹絶倒のおバカコメディである『Joy Ride』は観客を大爆笑させるような信じられないほど不快なシーンが多々登場し、男性や白人をジョークのネタにしている。ただマーフィー氏が気づいていないのは、本作では社会風刺としてそれが行なわれているということ。ストーリーとまったく関係ないのに、女性の性的シーンが登場し、女性たちや非白人にサブ的な役しか与えない多くのハリウッド映画と違って、そういった描かれ方は本作が社会風刺のとして意図して過剰にやっていることなのだ。

 ジョークが面白いかどうかは個人の主観だが、映画のキモを完全に見逃したツイートには多くの失笑が集まり、本作で監督デビューを果たしたリム監督も、「“男性をモノ化し、白人を標的にしている”というメッセージをTシャツにプリントする必要がありますね」と、笑い泣きする絵文字と共に投稿した。

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