新型コロナウイルス禍で行なわれる第93回アカデミー賞授賞式の開催方針やルールなどが明かされた。(フロントロウ編集部)

2021年アカデミー賞の開催方針が明らかに

 パンデミックによる影響で例年よりも2カ月ほど遅い米現地時間4月25日(日本時間4月26日)に開催される第93回アカデミー賞授賞式。

 感染拡大防止のためのソーシャル・ディスタンスを優先するため、2020年3月以降に行なわれたエンタメ界のアワードのほとんどが通常どおりの開催はできず、さまざまな工夫を強いられるなか、アワードシーズンの目玉となるアカデミー賞は一体どのような形式で行なわれるのかと注目の的に。そんななか、いよいよ授賞式の全貌が明らかになってきた。

画像: 2021年アカデミー賞の開催方針が明らかに

 第93回アカデミー賞授賞式のプロデューサーたちがノミネートを果たした候補者たちに一斉送信したメールによると、主催の映画芸術科学アカデミーは、参加者たちの健康と安全を第一に考慮したうえで、できるだけ例年の授賞式に近いイベントにしたいと考えているよう。


原則として来場 リモート参加はなし

米Deadlineが入手したメールの記述によると、授賞式は「くつろいだ雰囲気の少人数の対面式のイベント」となるといい、原則として、受賞トロフィーを受け取りたい人(候補者)はロサンゼルスのユニオン駅の特設会場に来場する必要があるとのこと。

先に行なわれたエミー賞やゴールデングローブ賞、放送映画批評家協会賞では、ビデオ会議アプリのZoom(ズーム)を活用して候補者やプレゼンターたちがリモートで授賞式に参加・受賞スピーチを行うという演出が導入されたが、アカデミー賞ではリモート参加はNG。

授賞式をコロナ禍で行なわれている映画の撮影現場と同様に扱うとし、会場にはPCR検査を行なう「COVIDセーフティー・チーム」なるスタッフが配備されるそう。

画像: 会場となるロサンゼルスのユニオン駅

会場となるロサンゼルスのユニオン駅

 ロサンゼルス以外の地域から現地入りする参加者に関しては、別途、具体的な指示が送られると記されており、おそらく授賞式よりも数週間前にロサンゼルス入りして自己隔離を行なうよう指導されるものと推測できる。

 プロデューサーたちは、どうしてもバーチャルではなく対面での授賞式を行ないたい理由について、「世界中の何百万人もの映画ファンを楽しませるため」であり、バーチャルでは楽しみが薄れてしまうからだと説明。「安全で楽しい夕べを提供するためには、どんな努力も惜しみません」と約束している。

 メイン会場はユニオン駅となるものの、毎年会場となっているハリウッドのドルビー・シアターからも中継が行なわれる。


ドレスコードが発表

 アワードで多くの視聴者たちが楽しみにしているポイントの1つは、セレブたちの煌びやかなファッション。

 バーチャル開催されたアワードでも、いつもとは規模は縮小されたものの、簡易式のレッドカーペットでの記念撮影が行なわれたり、セレブたちが自宅や滞在場所でドレスアップしたりとコロナ禍なりの方法で魅了した。

 第93回のアカデミー賞のドレスコードは、ずばり「フォーマル」。「人々の心を揺さぶり、憧れを抱かせるような」服装をとのことで、「カジュアルな装いは適さない」とプロデューサーたちのメールに明記されている。

画像: スカーレット・ヨハンソンと夫のコリン・ジョスト。2020年のアカデミー賞のレッドカーペットにて。

スカーレット・ヨハンソンと夫のコリン・ジョスト。2020年のアカデミー賞のレッドカーペットにて。

 レッドカーペットがどんな形で行なわれるかはまだ分からないけれど、例年に近い盛り上がりが期待できそうなことは確か。

 ちなみに、参加人数を抑えるため、授賞式に参加できるのはノミニーと彼らの同伴者、そしてプレゼンターのみ。

 授賞式前には、ユニオン駅の中庭で参加者を集めた約90分間のギャザリング(ミニ親睦会)が行なわれるが、例年は開催されている昼食会やカクテルパーティやガバナーズ・ボールと呼ばれる大規模アフターパーティーといった関連イベントは軒並み中止されることが映画芸術科学アカデミーのデヴィッド・ルービン会長より発表されている。(フロントロウ編集部)

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