勘違い1.ネイルには休息が必要
毎日休みなくネイルをしていると、爪が“呼吸”できなくなるため、ネイルにも「休息期間」が必要という意見をよく見かけるけれど、実際にはその必要はない。
ネイルケアブランド「StimuNail」の商品を開発した化粧品生化学者のステイシー・スタインメッツ氏も「これは最も多い誤解のひとつ」と米The Zoe Reportsでコメント。
スタインメッツ氏は「そもそも爪は呼吸をする必要はない。爪は、その下にある爪床から必要な酸素、ビタミン、血液をすべて摂取しているので、爪が全体的に健康な状態であれば、マニキュアを続けても害はない」と説明。
むしろ頻繁にネイルをすることで爪の表面をカバーし、食器洗いや手洗いによる皮脂の流出を防ぎ、健康的な自爪をキープしてくれるという。
勘違い2.ジェルネイルをすると爪が薄くなる
ジェルネイルやアクリルネイルを繰り返していると、自爪がボロボロになったり、爪自体が薄くなったりすると言われているけれど、実はこれも勘違い。
皮膚科専門医で爪の専門家でもあるダナ・スターン医師は「ジェルやアクリルによる爪のダメージのほとんどは、オフの技術が不十分なために起こる」と説明。
具体的にどういった場面で起こりやすいかについて、スターン医師は「自己流でマニキュアを落としてしまうとき、もしくは、過度に熱心なネイリストのなかには爪を保護している層まで削ってしまう人もいるから、そのときかな」とコメント。また、ネイルサロンで使用されるジェルリムーバーのなかには、爪をひどく乾燥させるものもあり、これも原因のひとつだとスターン医師は言う。
勘違い3.水につけると甘皮が柔らかくなる
爪を水に浸して甘皮を柔らかくするというテクニックがあるけれど、かえって甘皮や自爪を痛める可能性があるため、あまりオススメできないそう。
スターン医師は「爪を水に浸したところで(甘皮が)保湿されることはない。むしろ、水に浸すことでスポンジのように(吸収し)爪のまわりが水っぽくなるだけ。そうすると、甘皮や爪をしなやかに保ち、もろくなるのを防ぐ貴重な“皮脂”まで取り除かれてしまう」と忠告。
また、ネイルを塗る直前に爪を水に浸してしまうと、最悪の場合、マニキュアの下に水分が残ってしまい、カビの発生などの原因につながる恐れがあると指摘。爪のまわりを保湿したい場合は、「キューティクルオイル」を使用するのが最も効果的だとスターン医師は言う。
意外と知られていないネイルの正しいケア方法。プロのアドバイスを参考に健康的で美しい自爪を手に入れてみて。(フロントロウ編集部)