ジョン・ウィック、名前の影にある人の存在
引退した最強の殺し屋が裏の世界に舞い戻り、ニューヨークの街を静かに、しかし激しく駆け巡る…。
主演キアヌ・リーブスのアクションも多くのファンを唸らせた映画『ジョン・ウィック』シリーズは、現在までに3作品が公開されており、すでに5作目までの制作が決定。さらに2つのスピンオフのプロジェクトも進められている大人気シリーズとなっている。
そんなシリーズのタイトル『ジョン・ウィック』は、キアヌが演じる主人公ジョン・ウィックの名前だけれど、それはどうやって決定されたのだろうか? じつはそこには、ある人の存在が。
それは、脚本家であるデレク・コルスタットのおじいちゃん!
ジョン・ウィック、名前の候補はいくつもあった
そう、じつはデレクの祖父の名前がジョン・ウィックだそうで、由来は彼。米Collierのインタビューでその事実を明かしたデレクによると、「(映画のジョン・ウィックは)祖父みたいではないよ。しかもじつは、祖父は、彼はまだ存命なんだけど、『ジョン・ウィック』を見てない」とのこと。
また、祖父の名前をキャラクターにつける前には、様々な有名映画から名前を考えていたという。しかし結果的にジョン・ウィックとなったこと、そしてタイトルも彼の名前になったことに、彼も、彼の祖父も喜んでいるそう。
「実は、採用される前の複数の脚本を見たら、映画『特攻大作戦』や『明日に向って撃て!』や『RONIN』のポスターのクレジットに書かれた名前がたくさん発見できるんだ。なぜなら、それらのポスターは私の部屋の壁に飾られていたから。でも祖父にとっては、最終的にはジョン・ウィックだった。そして僕はただあの名前が好きだし、元々のタイトルだった『Scorn』で進めていた時、キアヌはずっと映画をジョン・ウィックって呼んでいたから、マーケティングチームは “『ジョン・ウィック』ってことにしてよ。あれは私たちにとって巨大な無料広告だよ”って感じで。だからそうなった。そしてそうなった時、祖父は喜んでいたね」
主人公は最強の殺し屋であり、その世界観も、数多くの殺し屋が登場するようなアクション映画である『ジョン・ウィック』。しかしその主人公の名前には、自分の祖父の名前をつけるというまさかのほっこり家族愛エピソードが隠されていた。
ちなみに、キアヌが作品を長いこと『ジョン・ウィック』と呼び続けていたことは知られており、デレクが過去に明かした情報によると、それによって4、5億円の宣伝効果になっていたとのこと。(フロントロウ編集部)