制作進むNetflix版『ONE PIECE』
尾田栄一郎によるマンガ『ONE PIECE』が、Netflixによってハリウッド実写ドラマ化されることが発表されてから、1年が過ぎた。
全10話となる予定であり、尾田栄一郎もエグゼクティブプロデューサーとして制作に携わる本作について、これまでに98巻までが発売されている『ONE PIECE』のどこからどこまでを映像化するのか、キャストはどうなるかなどの詳細は一切明かされていない。そして、やはり本作の制作も新型コロナウイルスの影響を受けた。
しかし現在、プロジェクトがふたたび進みだしているよう。これまで、ドラマ『Xファイル』や『LOST』などの脚本やエグゼクティブプロデューサーを担当し、『ONE PIECE』でショーランナーを務めるスティーヴン・マエダがインスタグラムでファンへ向けて、「1年前、新型コロナウイルスが私たちをオフィスから蹴り出し、制作を遅れさせた。でも私たちは、Netflix版『ONE PIECE』を実現するために、足を止めることはなかった。待っていてくれて、質問してくれて、多くの素晴らしい提案をしてくれてありがとう」とメッセージ。
そして添えられた写真では、ドアの前にプロジェクト名が書かれていた。そこには…。
「プロジェクト・ロジャー(Project Roger)」
映画やドラマの制作では、作品の制作過程で使用されるプロジェクトネームの“ワーキングタイトル”というものがつけられる。この写真から、『ONE PIECE』のワーキングタイトルがプロジェクト・ロジャーということだと予想でき、米Production Weeklyもそうだとしている。
そして『ONE PIECE』でロジャーといえば、もちろん、かの海賊王ゴール・D・ロジャー!
「おれの財宝か? 欲しけりゃくれてやるぜ… 探してみろ この世のすべてをそこに置いてきた」
物語のなかで、処刑される前にロジャーが言い放ったこの言葉によって大海賊時代の幕開けとなったことを考えると、『ONE PICE』の制作時のプロジェクト名が「プロジェクト・ロジャー」であることは、かなり胸アツ。
ワーキングタイトルは、作品や制作陣のゆかりの地であったり、少しおもしろ要素を含んだものであったりすることは多い。しかしこのプロジェクト名を見るかぎり、制作陣の『ONE PIECE』への思いは深いことが感じられる。
ちなみに、キャストに関してはファンから様々な意見があがっており、本人たちも『ONE PIECE』の大ファンで知られるコール・スプラウスをサンジ役に、ジェイミー・リー・カーティスをDr.くれは役にという声や、ヒュー・ジャックマンをスモーカー役に、ルーク・エヴァンズをジュラキュール・ミホーク役に、ルイス・タンをゾロ役になどといった声があがっている。(フロントロウ編集部)