4月1日はエイプリルフール。今では多くの企業も参加する楽しいイタズライベントだけれど、やり方を間違えてしまうと、相手に訴えられるなんてトラブルも。アメリカのあるケースをご紹介。(フロントロウ編集部)

トヨタ車のエイプリルフールが訴訟に発展

 2001年4月1日には、フロリダのレストランHooters(フーターズ)のマネージャーがスタッフに対して、「この日最もビールを売った人に無料でTOYOTAを贈る」と発表。豪華賞品に大盛り上がりしたスタッフたちは、いつも以上にセールスにヒートアップ。そして、1人の女性スタッフが見事な成績をあげて勝利した。

画像: トヨタ車のエイプリルフールが訴訟に発展

 するとマネージャーは目隠しをした女性を駐車場に連れ出し、そこで、賞品をお披露目。しかし女性の目の前にあったのは、映画『スター・ウォーズ』のキャラクターであるヨーダのおもちゃ。そしてマネージャーは、英語の発音では“トヨータ”であるトヨタ車ではなく、おもちゃの“トーイヨーダ(Toy Yoda)”だよとネタばらしした。

 自分が1日本気で頑張った労働の成果が、親父ギャグだったことを知った女性は激怒。マネージャーは“エイプリルフールのジョークだよ”と慌てて釈明したものの、自分が被害者となったこのエイプリルフールで店側が利益を得ていたことが女性の怒りにさらに火をつけ、女性は契約違反と詐欺的不実表示で店を提訴。

 結果、女性はフーターズと示談に。女性の弁護士であるデヴィッド・ノールは示談額は明かさなかったものの、「近くのカーディーラーに行ってどのタイプのToyotaでも好きに選べる」額であることをメディアに明かした。

 エイプリルフールは楽しいイベントだけれど、エンディングでは一緒に笑えるものに留めておきたい。(フロントロウ編集部)

※記事内の写真はすべてイメージです。

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