キアヌ・リーブスが守れない契約内容
映画『ジョン・ウィック』や『マトリックス』などで知られるキアヌ・リーブスは、ハリウッドきっての良い人として知られる愛され俳優。劇中でキアヌに殺された俳優も、彼のスタントダブルも、はたまたコミックストアの店員までも、“キアヌは現実でウワサされている通りの良い人”だと言うほどの魅力を持つ彼だけれど、ある契約は破ってしまうという一面も持っているよう。
しかしその内容を聞けば、つい納得してしまう。英GQのインタビューでキアヌが明かしたところによると、彼が守れない契約内容は、バイク禁止!
「映画に出演している時には、過去には、(キアヌが)バイクに乗れないっていう内容の契約を制作陣が持ってきたこともあった。僕は財産であり、クラッシュしてほしくないって。ちゃんと気をつけたこともあったけど、そうでない時もあった。(肩をすくめながら)あらら。仕方ないよね」
僕にそんなことを求めるほうが無理かなとでも言いたげなお茶目な態度で、その契約は守れなかったと話した。
大のバイク好きであるキアヌ・リーブス
キアヌといえば大のバイク好きとして知られ、ガード・ホリンガー氏とともに、自身のバイクブランドArch Motorcycleを立ち上げたほど。一方で、過去にはバイク事故によって歯を折ったり、骨が見えるほどのケガをすねに負ったり、首にプレートを入れたりした経験があり、自分が生きているのは「運が良かったから」とも語っている。
そんな事情を知れば、撮影中にキアヌがバイク事故に遭う可能性を取り払いたいという制作陣の思いは充分に理解できる。しかしキアヌからバイクを取り上げるのは無理だと気づいたのだろうか。彼は「過去には」と話しているので、現在の契約では、バイク禁止を求められることはあまりないのかもしれない。
また、キアヌは危険なアクションにも自分で挑戦している。キアヌが最強の暗殺者を演じる『ジョン・ウィック』シリーズでは、そのスタントのほとんどをキアヌ自身が行なっており、『ジョン・ウィック:チャプター2』でスタントダブルが代役を務めたシーンはわずかに2つ。また、3作目の『ジョン・ウィック:パラベラム』では、バイクを使ったアクションシーンもあったけれど、あのシーンもまた、キアヌが行なった。(フロントロウ編集部)