ティモシー・シャラメ主演の映画『DUNE/デューン 砂の惑星』は、原作のどの部分を映像化している? 脚本家のエリック・ロスが答えた。(フロントロウ編集部)

2021年最注目作品『DUNE/デューン 砂の惑星』

 2021年公開作品として最も注目を集めていると言える映画の1つは、『DUNE/デューン 砂の惑星』。

 フランク・ハーバートによるSF小説『デューン/砂の惑星』を、『ブレードランナー 2049』や『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映像化し、主演は個性派俳優として確固たる地位を築くティモシー・シャラメが務める。

 超豪華キャストが集まったことが話題となっている本作だけれど、制作陣の名を聞くと、さらに期待が高まる。脚本家は、『プロメテウス』や『パッセンジャー』のジョン・スペイツと、『フォレスト・ガンプ/一期一会』や『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のエリック・ロス。音楽は、『インセプション』やアニメーション版『ライオンキング』のハンス・ジマーが担当した。

『DUNE/デューン』で映像化されるのは小説のどこ?

 そんな『デューン』だけれど、原作小説は途方もなく壮大であることで知られ、そのことも映像化が難しいと言われてきた大きな要因の1つ。『DUNE/デューン 砂の惑星』も、その広い世界観のために、すでに続編とスピンオフの企画が進んでいる。

 では、『DUNE/デューン 砂の惑星』では原作のどの部分が映像化されているのだろうか? 完成した映像を確認した脚本化のエリックは、米Colliderにこう明かした。

 「それは完全に(小説版の)最初の半分だよ。作り始めた時には知らなかったから、最初の半分よりも少し多く取り入れて、小説の後半にも入り込み始めた。でも映画を見たら、それは前半部分だったね」

 すべてを映像化しようとせず、前半に絞ったことには、世界観がしっかりとした濃い映像が見られることへの期待が高まる。となると、もし続編が正式に制作されることになれば、エリックもふたたび制作に携わるのだろうか。しかし彼は、こんな言葉を続けた。

 「後半で何ができるかを見せたものを書いたけれど、私はできるかぎりのことはやり切ったと思っていると言っておくよ。他にやりたいこともある。私は76歳で、こういったものは行なうのに長い時間がかかる。他に楽しみにしていることもある。だから、後半をやりたがるくらい人々が『デューン』を愛してくれれば良い。そして、ドゥニは素晴らしいものを作り出すだろう」

 今後の展開も気になる映画『DUNE/デューン 砂の惑星』。まずは2021年秋に、劇場でその世界に浸りたい。(フロントロウ編集部)

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