『X-ファイル』に乗り気ではなかったデイヴィッド
1993年から2002年にかけて放送されたドラマ『X-ファイル』は、その後2本の映画が制作され、2016年から2018年にはふたたびドラマが復活。初放送から28年が経つ現在でも根強い人気を誇る名ドラマ。
ジリアン・アンダーソンとデイヴィッド・ドゥカヴニーが演じたダナ・スカリーとフォックス・モルダーは、ドラマ史に残る名コンビとなっている。
しかしこのコンビ、もしかしたら生まれていなかった可能性もあった! 米ポッドキャスト番組『Literally!...With Rob Low』でデイヴィッドが明かしたところによると、彼はエージェントに『X-ファイル』をやりたくないとまで話していたという。その理由は…?
「ある映画でいくつかのシーンがあったんだ。それは僕の友人である監督のものでね。でも、『X-ファイル』のパイロット版をやるために、その役を降りなきゃいけなくなってしまった。エージェントに、“それ(『X-ファイル』)をやりたくないよ。彼女は友達なんだ。降りたくない”って言ったよ」
どの映画なのか、タイトルまでは明かさなかったデイヴィッドだけれど、他に出演したい作品があったため、『X-ファイル』には出たくなかったという。しかしドラマへの出演を選んだことで、その後10年以上にわたり安定したキャリアを得ることになったのは幸運といえる。
デイヴィッド・ドゥカヴニー、映画への情熱
とはいえ、デイヴィッドがドラマ俳優よりも映画俳優を目指していたのは、共演者のジリアンも感じていたことのよう。ジリアンは過去に、『X-ファイル』に出演していた時に“成功した”と感じたことはないと明かし、その理由として、こんな思いを語っている。
「デイヴィッドが感じていたことと似たようなことを、私も思っていたんだと思う。デイヴィッドは、テレビドラマに出るのは自分的ではないと感じていたの。そして私も…」
とはいえ、その後映画にもドラマにも出演するようになったジリアンは、『X-ファイル』も自分のやりたいことの1つだったと気がついたと振り返っている。そして、ジリアンと同じく、ドラマにも映画にも出演してきたデイヴィッドも、『X-ファイル』は良い思い出になっているのではないだろうか。(フロントロウ編集部)