ブロックハンプトンが「COUNT ON ME」のミュージックビデオを公開
カニエ・ウエストのファンサイトで出会った総勢13名からなるヒップホップコレクティブであるブロックハンプトンが、4月9日に通算6作目となる最新アルバム『ロードランナー:ニュー・ライト、ニュー・マシーン』をリリース。今回、アルバムより「COUNT ON ME」のミュージックビデオが公開された。
エイサップ・ロッキーや、バックコーラスとしてショーン・メンデスも参加している「COUNT ON ME」は、「大丈夫だよ、周りが僕らをどう言おうとね/きっと大丈夫/君はお金も必要としていないんだろ、僕を信じてほしい」などと歌われる楽曲となっていて、公開されたミュージックビデオには、リル・ナズ・Xとドミニク・ファイクが出演している。
リル・ナズ・Xとドミニク・ファイクがキスを披露
ビデオは、3月26日にリリースした最新シングル「MONTERO (Call Me By Your Name) 」が自身2度目となる全米シングルチャートの1位を獲得したリルと、2020年7月にデビューアルバム『ワット・クッド・ポッシブリー・ゴー・ロング』をリリースしたドミニクという、将来を期待されているアーティストの2人が、車で一緒にドライブに行くシーンからスタートする。
その後、2人は森の中へ一緒に入って行き、一緒にキスをしながら、2人の世界に浸っていくという内容になっている。
ビデオにはブロックハンプトンのメンバーは出演していないものの、コレクティブの中心メンバーであるラッパー/プロデューサーのケヴィン・アブストラクトは、2016年にゲイであることをカミングアウトしている。
また、リルもゲイであることを公言し、たびたびLGBTQ +コミュニティのために声をあげてきた。映画『君の名前で僕を呼んで(原題:Call Me By Your Name)』のタイトルを取った副題が付けられた最新シングル「MONTERO」では、同性愛者同士のセックス、同性愛者であることを隠して生きることへのフラストレーション、カミングアウトをしていない相手を愛することの痛み、そしてセクシュアリティによる偏見や抑圧を受けずに生活できるストレート(異性愛者)の人たちへの嫉妬が、喜びと辛辣さを織り交ぜながら歌われている。
一方、ポール・マッカートニーの来たるリミックス/カバーアルバム『マッカートニーIII IMAGINED』のファーストシングル「The Kiss Of Venus」に参加するなど、近年評価を高め続けているドミニクは、セクシャリティについては明言しておらず、現在は映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』で知られるダイアナ・シルヴァーズと交際している。
(フロントロウ編集部)