シリーズ最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』
『ワイルド・スピード』は、ド派手なカーアクションと仲間の熱い友情を描いた人気シリーズ。日本では『ワイスピ』という愛称で親しまれ、新作が公開されるたびに大ヒットを記録している。
シリーズ最新作となる『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は2021年公開予定で、ヴィン・ディーゼル演じるドムやミシェル・ロドリゲス演じるレティなど、お馴染みのキャラクターが再びスクリーンで暴れ回る。また、ジョン・シナやカーディ・Bといった新キャストも参加し、ますます見逃せない展開に。
そんな『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』で話題を呼んでいるのは、2006年に公開されたシリーズ3作目の『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』で命を落としたと思われていたキャラクター、ハンのカムバック。
ハンのカムバックの裏にある「#JusticeForHan(ハンに正義を)」
サン・カン演じるハンは、若いレーサーたちにとっては兄のような存在。ハンは、ファミリー唯一のアジア系天才ドライバーとして愛される存在だった。
ハンは映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』で事故死し、『ワイルド・スピード SKY MISSION』では葬儀も執り行なわれた。ところが、殺害の実行犯の1人だったデッカード・ショウがファミリーに迎え入れられ、そればかりではなく、彼をメインにしたスピンオフ作品まで制作されることに。
この一連の流れに疑問を抱いたファンは「ハンに正義を」という意味を持つハッシュタグ「#JusticeForHan」を制作し、ハンの名誉のために尽力してきた。
その訴えを聞きつけた監督のジャスティン・リンは、ついに9作目となる『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』でハンをカムバックさせることを決意。そしてハン役のサンは、この「#JusticeForHan(ハンに正義を)」というファンの運動に対し米Empireで反応を示した。
「『#JusticeForHan(ハンに正義を)』の件では、『私が俳優として行なった仕事を評価してくれる人たちが実際にいるんだ』と思いました。アジア系アメリカ人としてのハリウッドでの苦闘の中で、最も暗い時期に、『ワオ、私があのキャラクターでやったことを評価してくれる人が世界中にいるんだ』と思わされたのです」
なんと、「#JusticeForHan(ハンに正義を)」運動は、ハンに復活の機会与えただけでなく、演じているサン自身にとっても大きな心の支えとなっていた。ハンがカムバックする映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、2021年に公開予定。(フロントロウ編集部)