ゲームをイージーモードでプレイするのは恥ずかしい?
ライブストリーミングサービスのTwitchをメインに活動しているゲーム配信者のアシュレイ・ロボト(Ashley Roboto)が、ゲームプレイの難易度選択についてある意見をシェア。多くの人々から共感を得て、注目されている。
彼女は、ゲームを気軽に楽しもうとするカジュアルプレイヤーや新規プレイヤーが、ハードモードでプレイしないことによって受ける「難易度選択による差別」があることを指摘。自身のツイッターで、イージーモードでゲームをプレイすることが「恥ずかしいことだ」と思わせようとする人々に対し語りかけ、5.9万ものいいねを獲得している。
�Stop Shaming People For Playing On Easy 2021� pic.twitter.com/fixtd4k7VW
— Ashley � ✧・゚ (@AshleyRoboto) March 31, 2021
彼女は、素晴らしいストーリーのゲームを、自分には難しすぎるから、コミュニティがハードモードでプレイすることをみんなに求めているからといって、ゲーマーがプレイする機会を失ってしまうのは残念だという考えをシェア。
「難易度」はゲームの重要なポイント
難易度における論争の例として、世界中のファンを魅了している日本発のゲーム『DARK SOULS』シリーズが例に挙げられる。本作は、その高い難易度ゆえに「イージーモードが必要」という意見が散見される作品の一つ。
『DARK SOULS(ダークソウル)』ディレクターの宮崎英高氏は、2012年に英Metroのインタビューで、高い難易度のせいでこれから『DARK SOULS』を始めようとしているプレイヤーや、経験の浅いプレイヤーが、プレイをためらってしまうかもしれないという事実に対し残念に思っていると、明かしていた。(※)
※『DARK SOULS』シリーズを生んだフロムソフトウエアは、難易度の高いゲームを作ることで有名。他にも、『SEKIRO』や『Bloodborne』など、世界中にファンを抱えるゲームがあるが、その難易度ゆえに、たびたび「イージーモード」論争が巻き起こる。
「イージーモード」でプレイすることは恥ではない
ゲームプレイヤーの中には、ハードモードでゲームをプレイすることが、カジュアルプレイヤーよりも優れていると考える人もたくさんいる。しかしアシュレイは、自分を含め、ゲームの難しさゆえにストレスを感じるのではなく、イージーモードでゲームを楽しむ人もいるのだと語った。
ゲーム界にはプレイヤーがより自身のゲーム体験を楽しむことができる「ナラティブ」という考え方があり、ゲーム『ウィッチャー3』などは、ゲームを勝ち抜くよりもストーリーを追うことに集中できるナラティブモードを後から追加している。
アシュリーのTwitterには、彼女の意見を支持するものや批判するものなど、様々な意見が寄せられている。とはいえ、ゲーム初心者の人にとってこの意見は、たとえ難しく、複雑なことで知られているビッグタイトルにも自信を持って挑戦していくきっかけになる可能性を秘めている。(フロントロウ編集部)