ゾンビのオープンワールドゲーム『Days Gone』
『Days Gone(デイズ・ゴーン)』は、2019年4月に発売されたオープンワールドのゲーム。2021年4月のPlayStation Plus加入者向けフリープレイ作品として発売以来、再び注目を浴びており、2021年5月18日にはPC版が発売される。
本作は、人間をゾンビのように変えてしまう謎のウイルスのパンデミックによって文明社会が崩壊した世界を舞台に、主人公のディーコンとして生き延びていくオープンワールドのサバイバルゲーム。
物語は、パンデミック発生から「○日後」という日数で書き表されるのが特徴で、パンデミックから約2年後の731日目がゲーム開始日。その時間経過の蓄積が、夢も希望もない世界でひたすら生き延びていく物寂しさを助長している。
『Days Gone』開発スタッフ、ゲームを定価で買うべきとコメント
そんな本作でクリエイティブディレクター兼ライターを務めたジョン・ガービンが、ゲーム『ゴッド・オブ・ウォー』を手掛けたデイビッド・ジャッフェのYouTubeチャンネルにゲスト出演した際に放ったコメントが話題を呼んでいる。
ジョンは、「リスナーが興味を持つかもしれないし、中には怒る人もいるかもしれないことについて、意見があります。もしもゲームが好きなら、マジで正規料金で買ってください。ゲーマーの皆さんが『セールで買った、PS Plusで買った』などと言っているのを何度見たことか」と発言。
それに対しホストのデイビットが、好きかどうかはプレイして初めて分かるのではないかと返したところ、「(プレイしないと良さは)わからない。私が言いたいのは、ただ、発売時に応援しなかったゲームに続編が出なくても文句を言うなということです」と返答した。
続けて、「例えば、『ゴッド・オブ・ウォー』は発売時に何百万本も売れたのに、『Days Gone』はそうはならなかった、というような感じのことです。私はソニーで働いているわけではないため細かい数字は分かりませんが、開発者として個人的な意見を話しているだけです」と語った。
そしてジョンは、かつて自身が手掛けたゲーム『Syphon Filter: Dark Mirror』が、海賊版サイトで20万ダウンロードされてしまい、被害を受けたことを付け加え、正規料金でゲームを買うことが「開発者を直接サポートしていることになる」と強調した。
『Days Gone』は、続編の制作を求める声が非常に多いゲームの一つであり、あるファンは署名サイトのChange.orgを利用して、52,000人を超える署名を集めた。この署名活動は、ゲームの元ディレクターであるジェフ・ロスも自身のTwitterページで共有することとなり、大きなムーブメントに。ところがそんな活動も虚しく、先日、発売元のSIEによって続編が却下されたと米Bloombergで報じられた。
『Days Gone』の続編に関しての新情報はいまだ出ていないけれど、今回のジョン・ガービンのコメントは、大きな議論を巻き起こしている。(フロントロウ編集部)