マクドナルドのナゲットは「衣」が美味しい
マクドナルドのハンバーガーやフライドポテト、チキンマックナゲットやコーラ、シェイク…。たまに猛烈に食べたくなってしまうマクドナルドの食料だけれど、チキンマックナゲットがどうやって作られているかご存じ?
過去には、ピンクの謎の物体がチキンマックナゲットの元だとしてインターネット上で拡散されたこともあったけれど、カナダのマクドナルドの公式YouTubeアカウントで公開された動画では、あの物体はマクドナルドとはまったく関係のないものだときっぱり。
そしてチキンマックナゲットが作られている工場の内部や、その過程が公開された。
チキンマックナゲットのためには、予想通り、まずはチキンがミンチにされる。そしてそのミンチの形をナゲット用に整えるのだけれど、その形はじつはランダムではなく、なんと「ボール」「ベル(鈴)」「ブーツ」「ボーン(※)」という4種類に分けられている。
※動画を公開したカナダなどでは蝶ネクタイとも呼ばれる。
判別が難しすぎる4種類の形も話題になったけれど、注目したいのは、さらに次の工程。形成されたナゲットは、2種類のバターをかけられる。これが、あの美味しい衣になる。1種類目のバターは軽めのもので、2種類目のバターが濃いものだという。
そしてその2種類目のバターには名前があるという。それは…、テンプラ!
日本人が想像する天ぷらというと、魚介類や野菜を、天ぷらの衣をつけて揚げたものであり、チキンナゲットは天ぷらとは別物。なぜこのバターがテンプラと呼ばれているのかは分からないけれど、歴史をたどれば天ぷらはポルトガルからやってきたものなので、そちらに起源が…!?
とはいえ、オックスフォード辞典でTempuraとひくと、「野菜や魚をバター(小麦粉、卵、水を混ぜたもの)で揚げた日本料理」と出てくるので、日本料理の天ぷらからヒントを得ている可能性も高そうだけれど。
もちろん、マクドナルドもチキンマックナゲット自体を天ぷらだとは捉えていないだろうけれど、その衣にテンプラという名前をつけているとは、日本人であれば不思議な縁を感じてしまう?(フロントロウ編集部)