エミリア・クラークがコミックブック作家デビュー
ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の“ドラゴンの母”ことデナーリス・ターガリエン役でブレイクし、映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』や『ラスト・クリスマス』などに出演した俳優のエミリア・クラークは、つい先日、ディズニープラス(Disney+)で配信予定のマーベルの新ドラマ『Secret Invasion(シークレット・インベージョン/原題)』でMCU作品でニック・フューリーを演じるサミュエル・L・ジャクソンや映画『ファーザー』のオリヴィア・コールマン、ドラマ『ピーキー・ブラインダーズ』のキングズリー・ベン=アディルと共演することが米Varietyに報じられたばかり。
俳優としてのキャリアが順風満帆なエミリアが、この夏、コミックブック作家としてデビューを果たすことが明らかになった。
エミリアが“漫画の師”と仰ぐコミックブック作家のマーガリート・ベネットとの共著で手がけ、イラストレーターのレイラ・レイズが作画を担当するスーパーヒーローコミックのタイトルは、『M.O.M.: Mother of Madness(エム・オー・エム:マザー・オブ・マッドネス)』。
このタイトルは、『ゲーム・オブ・スローンズ』でエミリアが演じた“ドラゴンの母(Motherof Dragon)”にちなんだもの。ひょんなことから、一カ月のうちの“特定の時期”にだけ特殊なパワーが使えることに気づいたシングルマザーが、人身売買を行なう悪の組織に立ち向かうスーパーヒーローアクションで、コメディ要素も満載かつフェミニズム全開な作品だそう。
生理の時だけ強くなる
『M.O.M.: Mother of Madness』が、今から約3年前に車の中で友だちと交わしたささいなジョークが発端で誕生した物語だと米Entertainment Weeklyに明かしたエミリアは、シングルマザーのマヤが主人公にしたことについて、「私たちは母親たちのことをよく“スーパーヒーロー”だと表現しているけど、『もし本当にそうだったら?』と考えた。マヤは苦難の人生を歩んできた女性。そんななかで、これまで嫌だな、恥ずかしいなと感じてきたものが、自分にユニークな力を与えてくれると気がつくの」とコメント。
さらに、マヤの特殊なパワーの源について、「彼女は、毎月一度、特定の時期になると、スゴいことができるの。彼女の能力は、彼女が女性であり、月経サイクルがあるからこそのもの。女性が嫌だなと思っていることをひっくり返して、それを超人的なパワーに変えられたらと思って」と、ネガティブで厄介なイメージが強い生理を悪を倒すスーパーパワーの根源として描いたと説明した。
マンガ好きの兄の影響で幼い頃からマンガが好きだったというエミリア。構想から制作まで2年間を経て、ようやくお披露目される『M.O.M.: Mother of Madness』は、7月21日に欧米で発売される。(フロントロウ編集部)