第93回アカデミー賞授賞式で主演男優賞を受賞するも、授賞式に不参加&スピーチなしで会場をザワつかせた俳優のアンソニー・ホプキンスが主催者側にリモートでの参加を打診していたことが判明。(フロントロウ編集部)

アンソニー・ホプキンスの要望を主催者側が断固拒否

 現地時間4月25日、アメリカのロサンゼルスで授賞式が開催された第93回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した俳優のアンソニー・ホプキンスが、主催者側にZoomでのリモート参加を打診するも拒否されていたことがわかった。

 コロナ禍ということもあり、今年はメイン会場となったユニオン駅だけでなく、現地に来られない人たちのためにイギリスのロンドンやフランスのパリにも中継地点を設けるなど、新しい試みが取り入れられたアカデミー賞。

 ほかのアワードで主流になりつつあるZoomでのリモート参加は認めないなど、独自のルールも話題になったが、アンソニーの代理人が米Indie Wireに語った話によると、アンソニー側は特例でZoomで参加させてほしいと主催者側にお願いしたが、その要求を突っぱねられてしまったのだという。しかし、83歳という高齢で感染リスクも高いことを考えると、“会場もしくは中継地点に絶対に行かなければならない”というルールを強いるのは少々酷な気も。

画像: アンソニー・ホプキンスの要望を主催者側が断固拒否

 毎年、最後に発表される作品賞と順番を入れ替えて主演男優賞の発表を最後に持ってきたのは、亡くなったチャドウィック・ボーズマンの受賞を想定してのことだったと言われていることから、もしかしたら主催者側はアンソニーの出番はないと考えていたのかもしれない。

 ところが、結果はご存じのとおり、チャドウィックではなくアンソニーが受賞。主催者側が譲歩しなかったがために、授賞式のラストを飾るはずだった主演男優賞の受賞者が不在で、スピーチもなしというしらけた展開を迎えることになってしまった。

 ちなみに、授賞式へのリモート参加を断られたアンソニーは、授賞式をリアルタイムで見ることなく“就寝”。翌日、自身のインスタグラムにアップした動画を通じて、「おはようございます。故郷のウェールズにいます。83歳でこのアワードを受賞するとは思っていませんでした。本当に。アカデミーには感謝しています。ありがとう。そしてチャドウィック・ボーズマンに敬意を表したいと思います。彼はあまりに早く去ってしまった。そしてすべての人に、ありがとうございます。本当にこれは予想していませんでしたよ。すごく栄誉なことだと感じています」と感謝の言葉を語った

(フロントロウ編集部)

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