『スター・ウォーズ』シリーズでオビ=ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガーが、プリクエルの撮影を振り返り、苦いコメント。(フロントロウ編集部)

評価が割れた『スター・ウォーズ』プリクエル

 『スター・ウォーズ』プリクエル、新3部作でオビ=ワン・ケノービを演じたユアン・マクレガーが、ふたたびオビ=ワンとして帰ってくる。

 オビ=ワンを主人公とし、映画『スター・ウォーズ/シスの復讐』から10年後を描くスピンオフドラマには、ユアンに加え、アナキン・スカイウォーカー/ダース・ベイダー役のヘイデン・クリステンセンなども復帰することが発表されており、ファンの注目を集めている。

 そしてドラマの撮影はつい先日、アメリカのロサンゼルスでスタートしたと見られており、完成へ向けて動き出した。

 ユアンのパーソナル・トレーナーが公開した、身体作りに励むユアンの写真。

 しかし、公開当時は批判も多かったプリクエル。シリーズの生みの親であるジョージ・ルーカス監督も、プリクエル制作前には、「みんなが見たいダース・ベイダーは黒い服に身を包み、ライトセーバーを持った姿だと分かっていた」としたうえで、「でも私は物語を伝えたい。私は、同じストーリーを何度も繰り返すようなシリーズをやるより、物語を伝えることに興味がある」と、ルーカスフィルムの社員に伝えたことを明かしている

 そしてユアンもまた、当時、作品に対する評価が賛否両論となったことを残念に感じていたよう。米Hollywood Reporterのインタビューで、こう振り返った。

 「作品がよく思われなかったのはキツかったね。非常に難しいことだったよ」

ユアン・マクレガー、退屈だった撮影

 とはいえ、ユアンは役者として、プリクエルに不満を持っていたとも明かす。『スター・ウォーズ』といえばSF映画の名作だけれど、その映像を追求したため、『スター・ウォーズ/シスの復讐』のほとんどの撮影は、CG用のブルースクリーンの前で行なわれることに。そのため、数ヵ月に及ぶ撮影は、ユアンにとって退屈なものになってしまったという。

画像: ユアン・マクレガー、退屈だった撮影

 「ジョージはテクノロジーを愛していて、その分野を進めることが好きだった。だから背景に見えるものに関して、より一層コントロールしたがっていた。そして3、4ヵ月が過ぎたんだけど、本当に退屈になっていった。失礼なことは言いたくないけど、あれはシェイクスピアではないし。その場に環境がないなかで、深掘りして楽しむようなセリフが作品にはないんだよ。だからすごく大変だったね」

 かなり率直な思いを口にしたユアンだけれど、それは、現在撮影中のスピンオフドラマではその問題が解決したからこそ明かしたものなのかもしれない。ユアンによると、ドラマの撮影では、巨大なLED画面に背景を映し出すそうで、そこに立っていれば、例えば砂漠のなか、雪のなか、さらには宇宙のなかにいるようになるそう。

 この20年で、テクノロジーも進化した。オビ=ワンのスピンオフドラマがどのような映像を見せてくれるのかに期待。(フロントロウ編集部)

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