インスタグラムのプロフィールに、プロナウン(代名詞)を記載する項目が追加されることになった。(フロントロウ編集部)

プロナウン/代名詞とは

 <海外で増えている!SNSやメールに「代名詞/プロナウン」を記載することの社会的インパクト>で解説したように、時代の変化とともに、代名詞であるプロナウンは「彼女/彼(she/him)」だけではなくなっている。

 自身の性自認・性表現が女性の人に対して使われる「she/her」、男性の人に対して使われる「he/him」のほか、女性・男性という枠組みに当てはまらないノンバイナリーの人などに対して使われる「they/them」などがある。

画像1: プロナウン/代名詞とは

 プロナウンは人によって違うもので、その考えをノーマライズ(標準化)させて、みんなが正しいプロナウンでお互いを呼び合えるように、近年欧米では、シスジェンダー(生まれた時に割り当てられた性別と性自認が一致する人)の人も含めて、SNSのプロフィールやメールの署名欄に自分のプロナウンを記載する人が増えている。 

画像2: プロナウン/代名詞とは

 シンガーのサム・スミスやアメリカ合衆国副大統領のカマラ・ハリスなど著名人もSNSでプロナウンの記載を行なっており、その1人である、ドラマ『パワーパフ ガールズ』のダヴ・キャメロンはフロントロウ編集部とのインタビューで、「私たちは誰もが、プロフィールに自分の代名詞を記載するべきだと思う。そうすれば、1人1人が自分自身をどう認識していて、どう呼ばれ、どういう風に言及してほしいかについての会話がなされるようになると思うの。私のようなシスジェンダーの人たちがそうすることで、誰しもが呼ばれたい代名詞で呼ばれることを、一般的なことにしていくきっかけになると思う。そのことが、相手をリスペクトすることにもなると思うし」と明かした。

インスタグラムがプロナウン欄の追加を発表

 そんな時代の変化に合わせるように、2021年5月12日、インスタグラムがプロフィールの記載項目のひとつとしてプロナウン欄を追加することを発表。

 プロナウンはプロフィール編集ページで追加できて、インスタグラムが公開した写真では、「Name(名前)」と「Username(ユーザーネーム)」の間に「Pronouns(代名詞)」という項目が追加されているのがわかる。実際のプロフィールでは名前の横にグレー色で表示されるようだけれど、「フォロワーのみに表示する」を選べば、フォロワー以外には見られないようにすることもできる。

 この機能は今はアメリカなど一部の地域のみで展開しているものの、今後、他のエリアでもロールアウトを予定しているという。フロントロウ編集部のアカウントでは、記事執筆時点では機能の変化は見られなかった。(フロントロウ編集部)

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