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『DUNE/デューン 砂の惑星』でウラディミール・ハルコネン男爵の甥であるラッバーンを演じたデイヴ・バウティスタが、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の才能について語った。(フロントロウ編集部)

世界観と映像美が圧巻の『DUNE/デューン 砂の惑星』

 新型コロナウイルスの影響があっても劇場で見たい!と思わせる期待の作品は2021年にも、いくつかある。

 フランク・ハーバートによるSF叙事詩『デューン/砂の惑星』を原作とした映画『DUNE/デューン 砂の惑星』は、その壮大で息をのむ映像から、ぜひ映画館の大きな画面で見たい1作。

 監督は、『ブレードランナー 2049』や『メッセージ』のドゥニ・ヴィルヌーヴ、主演はティモシー・シャラメという点も、作品への期待がうなぎのぼりになるポイントとなっている。

デイヴ・バウティスタ、ラッバーン役をオファーされ感激

 しかし、1984年に公開されたデヴィッド・リンチ版を見たことがある人であれば、作品に登場するクセの強い多くのキャラクターたちを、現代の俳優たちがどう演じるのかも気になるところ。

 とくに、84年版で観客に吐き気とトラウマを植えつけたウラディミール・ハルコネン男爵やその甥のフェイド・ラウサとラッバーンには注目が集まる。84年版でスティングが演じたアイコニックなフェイド・ラウサを誰が演じるのかは、いまだに秘密にされているけれど、ハルコネン男爵は、その怪演で知られるステラン・スカルスガルドが、ラッバーンはデイヴ・バウティスタが演じる。

画像: ステラン・スカルスガルド(左)、デイヴ・バウティスタ(右)。

ステラン・スカルスガルド(左)、デイヴ・バウティスタ(右)。

 デイヴは『ブレードランナー 2049』にも出演しており、ヴィルヌーヴ監督と一緒に仕事をするのはこれで2度目。しかし『DUNE』のオファーを受けた時には、俳優として感極まったと、英Digital Spyのインタビューで明かしている。

 「大喜びしたよ。泣きそうになった。だってこれのために俺は闘ってきたんだから。ドゥニ・ヴィルヌーヴのような人からの敬意が欲しかった。こういう評価が欲しかった」

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が構築した世界観

 そんなデイヴの代表作といえば、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の名前があがる。SF作品に馴染みがあるといえるデイヴだけれど、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督やヴィルヌーヴ監督の才能がすごすぎるため、自分の演技が充分だったかどうかは分からないと、米Colliderのインタビューで語った。

 「(脚本を読んだ時に)圧倒されたよ。圧倒された。変なことだけど、『ブレードランナー2049』を読んだ時、『DUNE』を読んだ時、クリエイターたちの構想が俺には分かりづらい。とくに、ドゥニのビジョンが。彼らが作り出す世界は本当に途方もないから。俺はああいった映画を監督することはできないだろうね。俺の才能は非常に静かなヒューマンドラマに向いている。それが自分のしたいことだし、情熱を持っていることだ。でもこういったものを作り出すことは…、ジェームズもそうだけれど、こういったユニバース、銀河は、俺にはできない。俺は脚本を読んで、美しいと思った。俺は脚本やキャラクターのために感情を入れ込んだよ。でもこのような世界をクリエイトできるほどの広さに自分のイマジネーションは広がらないと思う」

 デイヴが自分の想像力について少し弱気になるほどの、ヴィルヌーヴ監督による壮大な世界観とはどれほどのものなのか。映画『DUNE/デューン 砂の惑星』は、2021年秋に公開を予定している。(フロントロウ編集部)

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