アメリカの高校生たちが大学への進学に先立って受けるAP試験に、テイラー・スウィフトを例にした問題が出題されて話題になった。(フロントロウ編集部)

テイラー・スウィフトが試験問題に登場

 大変な試験勉強も、大好きなアーティストにまつわる問題が出題されるとなれば、勉強のモチベーションもあがるし、より積極的にそのテーマに持つことができて、まさに一石二鳥。今回、アメリカの高校生たちにそんなラッキーが訪れたようで、大学への進学を見据えた試験であるAP試験の政治の問題の1つに、テイラー・スウィフトが例として登場したという。

画像: テイラー・スウィフトが試験問題に登場

 米CNNによれば、現地時間5月3日に行なわれた政府と政治にまつわるAP試験のなかで、アメリカの有権者登録法と選挙への市民参加についての問題が出題され、その問題文のなかで、テイラーが2018年にインスタグラムに投稿した文章が例として示されたという。

 その投稿とは、デビューして以来政治とは距離を置いてきたテイラーが、初めて政治的な発言を解禁して話題になったもの。テイラーは同年11月に行なわれた中間選挙を前に、この投稿をもって民主党を支持することを宣言した上で、投票をするために必要な事前登録をするようフォロワーたちに訴えた。

テイラーが政治発言を解禁したインパクトは大きかった

 テイラーがそれまで政治的な発言を行なってこなかった背景には、テイラーが、保守派と言われる共和党支持者が多い地域で人気が根強いカントリーミュージック界の出身だったことが大きく、テイラーが民主党への支持を示すことは、それまで彼女を支持していたファンの一部を失ってしまう可能性があったから。そんななかで、テイラーが民主党への支持を打ち出したことは、ファンだけでなく、世間にも大きなインパクトを与えた。

 実際、 テイラーが政治発言を解禁し、フォロワーたちに選挙への事前登録を促したこの投稿がきっかけとなり、事前登録をした人たちが急増しており、テイラーの投稿から24時間でおよそ6万5,000人が新規で登録したと報じられた。

画像: テイラーが政治発言を解禁したインパクトは大きかった

 今回、AP試験の運営を行なっているカレッジボードでスポークスパーソンを務めるジェローム・ホワイト氏は、CNNに対し、テイラーがその投稿のなかでファンに投稿を呼びかけたことは、高校生たちがAPプログラムのなかで学んできた内容と関連を持っていると語っている。「APを受講する学生たちが、APの授業のなかで学んできたことを、現実世界での経験と結びつけられることを嬉しく思っています。今回のケースで言えば、インスタグラムのフィードで目にしたものでしたね」とホワイト氏はCNNに語っている。

 テイラーは2018年に政治的な発言を解禁してからというもの、現在までたびたび政治的なコメントを発表してきており、昨年の大統領選では、自身のキャリアで初めて政治的なキャンペーンに楽曲を使用する許可を出し、民主党がキャンペーンで自身の「Only the Young」を使用することを許可するなどした。

 ホワイト氏が語るように、学校で学んだことが現実世界と実際に繋がっていることを身をもって知るのは、とても大切なこと。今回、テイラーが登場した試験問題で改めてそれを実感できたことは、生徒たちにとって今後の勉強のモチベーションにも繋がるはず。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.