アジア系への人種差別をなくすべくセレブが立ち上がる
現地時間5月21日、アジア系の人たちに対する人種差別をなくすべく、“変化”のためにみんなの心をひとつにするスペシャルイベント「See Us Unite For Change(シー・アス・ユナイト・フォー・チェンジ)」が開催されることがわかった。
フロントロウで何度かお伝えしているが、全世界で250万人超が亡くなっている新型コロナウイルスの最初の感染者が確認されたのが中国だったことが原因で、1年前ほど前からアメリカをはじめとする欧米諸国でアジア系を標的にした嫌がらせや暴行事件などのヘイトクライム(憎悪犯罪)が急増。コロナ前から人種差別や外国人嫌悪(ゼノフォビア)の問題は存在したが、コロナ禍でアジア系の人々があからさまに敵意を向けられたり、暴力を振るわれたりする事例が相次いでいる。
今回のスペシャルイベントの司会を務めるのは、映画『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』などの出演作で知られる韓国系アメリカ人俳優のケン・チョン。また、アジア系への人種差別問題が叫ばれるようになってまもない頃から声を上げ続けているオリヴィア・マンやダニエル・デイ・キム、ヘンリー・ゴールディングのほか、ドラマ『ウォーキング・デッド』などの出演作で知られるスティーヴン・ユァンやリンキン・パークのマイク・シノダ、ドラマ『エージェント・オブ・シールド』のクロエ・ベネットといった人気セレブの参加が予定されている。
スティングやジェネイ・アイコ、スウィーティーら豪華アーティストの出演も発表されており、かなり大規模なイベントになることが予想される。
See Us Unite For Changeは、アジアン・アメリカン・ファウンデーション(TAAF)による「See Us Unite」キャンペーンの一環として行われるもので、同キャンペーンはアジア系へのヘイトクライムが増加していることを受けて、TAAFがアジア系コミュニティへのさらなる支援を求めて今月の初めに立ち上げた。
イベントの模様はいくつかのケーブルテレビチャンネルとFacebook Watchで放送または配信されることになっており、エグゼクティブ・プロデューサーのシーラ・リリオ・マルセロ氏は、「この1年間、私たちはアジア系コミュニティに対する差別、暴力、憎しみがもたらす壊滅的な影響を目の当たりにしてきました。しかし、反アジア的な憎しみは、この国では長い歴史があります。より大きな規模で認識を変えるためには、私たちが利用できるすべてのプラットフォームやツールを活用して、あらゆる形態の差別、中傷、暴力に立ち向かうために団結しなければなりません」と声明を出している。(フロントロウ編集部)