俳優のジョニー・デップが、元妻で同じく俳優のアンバー・ハードに支払った約7億円の和解金の行方を明らかにするべく、アンバーから寄付を受け取ったとされるアメリカ自由人権協会を提訴。(フロントロウ編集部)

ジョニー・デップが和解金の行方を追う

 映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどの出演作で知られる俳優のジョニー・デップが、元妻のアンバー・ハードが離婚裁判で受け取った和解金約7億円を「全額寄付する」という約束を果たしのかどうかを明らかにするべく、アメリカ自由人権協会(以下ACLU)を提訴したことがわかった。

 アンバーはジョニーから得た和解金の全額を自身が支援する2つの慈善団体、ACLUとロサンゼルス小児病院に分割して寄付したと裁判でも証言していたが、ジョニー側は離婚裁判から約5年が経った現在もまだその約束は果たされておらず、ほんの一部を寄付しただけで“全額とはほど遠い”と主張している。

 米Peopleによると、先日、ジョニー側がニューヨークの裁判所に提出した書類には、ACLUとロサンゼルス小児病院の両組織に“アンバーによる寄付金の額を共有することを求める”と記されていたという。

画像: ジョニー・デップが和解金の行方を追う

 ACLUが、約7億円の和解金の半分を寄付すると約束したアンバーに感謝する声明を出したのは、2016年8月。その数ヶ月後、同団体はアンバーから約3,500万円の寄付を受け取ったと発表したが、ジョニーの弁護団は、それを支払ったのはアンバーが当時交際していたテスラ社のCEOであるイーロン・マスクで、彼女の名前で寄付されたものはすべてイーロンが支払ったと考えていると、米TMZは伝えている。

 TMZによると、2020年に英大衆紙The Sunの発行元を相手取って行なった名誉毀損裁判で敗訴したジョニーは、判事がアンバーの慈善活動を信じ、それが最終的な判決で不利に働いたと考えており、自分が支払った和解金が実際にどこに行ったのか、そして寄付金の出どころはどこなのか、真実を明らかにすることで、近々、アメリカで行われる予定の新たな名誉毀損訴訟の助けになると信じているそう。

 ジョニー側は、アンバーが自分の懐から寄付したのは総額4,500万円程度だと推察しており、ACLUはこの問題に関する資料の提出を拒否していると主張している。裁判所が介入することで、問題が解決に導かれることを期待しているというが、果たして。(フロントロウ編集部)

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