アフターコロナの旅行キャンペーンがすごい
ワクチン接種が進み少しずつ社会生活が取り戻されているアメリカで、アフターコロナに起こるであろう旅行ブームに向けて各社が特別キャンペーンを続々と提案中。そして1年以上待った旅行ブームなだけに、内容がどこもすごい!
ホテル予約サイトHotels.comの米サイトでは、抽選で選ばれた5名が寝ているあいだに見た夢を夢占いの専門家に分析してもらい、その夢を予算5,000ドル(約55万円)で実際の旅行に変えて招待する企画Dream Vacationを発表(※日本からはアクセス不可)。このキャンペーンは、コロナ禍で鮮明な夢を見る人が増えたというデータがもとになっているという。
旅行検索サイトCheapTicketsでは、5人の当選者に1年分の学生ローンの返済金(約55万円)とホテルの予約に使える約3万円分のサイト限定通貨CheapCashを進呈する企画Student Loan Vacationを発表した(※アメリカ国内のみの企画)。
旅行ブーム前に存在感を高めるための戦略
新型コロナウイルスのパンデミックのため、旅行どころか地域で文化を楽しむこともままならなかったこの1年。ステイホームを求められ続けた人々の“何かしたい熱”はすでに沸点に達していて、あとは、安全が確認されてフタが開かれるのを待つだけ。
アメリカ旅行産業協会がまとめたデータによると、1月の時点でアメリカの旅行者の半数が、近い将来の旅行に期待していると回答。55%のアメリカ人旅行者が、旅行の準備は整っていると回答したという。
さらに、“今後6ヶ月以内に旅行する予定がある”と答えた人はワクチン接種が進むにつれて増加しており、アメリカでワクチン接種が始まったばかりの12月中旬で57%、ワクチン接種のスピードが少し上がってきた1月中旬で63%だった。そして5月末の時点で、アメリカでは成人の50%がワクチンの接種を完全に終えたとCDC(国際安全衛生センター)が発表した。
1月中旬の時点では51%の人が“最初の旅行では家族や友人に会いに行く”と回答したためすぐに一大旅行ブームが幕開けるかは分からないが、例えスロースタートになったとしても年内にワッと増えると多くの人が予想しており、最近の豪華キャンペーンの打ち出しはその波に乗るために、各社がブランドの存在感を高めようとしているから。こういった動きは、今後、ワクチン接種が進むその他の国でも広がっていく可能性大。各社がどのような面白い神企画を提案するか、今から楽しみにしていよう。(フロントロウ編集部)