スティーブン・キングすらも、怖くて見るのを止めたホラー映画が明らかに。(フロントロウ編集部)

スティーブン・キングを怖がらせたホラー映画

 『キャリー』、『シャイニング』、『IT-イット-』など、映画化された数多くのホラー作品の原作小説の作者であり、ホラーの帝王と呼ばれる巨匠スティーブン・キング。ホラージャンルだけでなく、映画『ショーシャンクの空に』、『スタンド・バイ・ミー』、『グリーンマイル』なども彼の原作小説を基にしており、その才能を超える者はいないといっても過言ではない。

 そんなキング氏は、もちろん自分が生み出した作品以外のホラー映画も大好きで、例えば『13日の金曜日』シリーズについての愛をツイッターで連投したことがある。

 数多くのホラー作品を手掛けてきたキング氏であれば、世の中に存在するホラー作品に対して“怖い”と思うことはないのだろうか。そんな疑問を抱いたことがあるファンも少なくないはず。

 しかし、彼ですら途中で見るのを止めたホラー映画があるよう。米テレビ番組『EliRoth’s History of Horror(原題)』に出演した彼が明かした映画のタイトルは、1999年に公開された『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』!

 低予算映画でありながらアメリカを中心に大ヒットを記録し、POVホラーの金字塔的作品として知られる『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』。そんな作品をキング氏は、病床で見たという。

 「初めて見た時、私は病院にいて、薬づけだった。息子があの映画のVHSを持ってきて、これを見なよと言ってきた。半分見たところで、『消してくれ。これは気味が悪すぎる』と言ったよ」

 入院している父親のお見舞いに持っていく映画としては、あまりに緊張感漂う作品だけれど、そのチョイスはさすがキング氏の子供といったところだろうか。しかしその後、この作品はキング氏のお気に入り作品となったようで、彼は2010年に発表した本『Danse Macabre(原題)』のなかで、彼らしい言葉で本作を絶賛している。

画像: スティーブン・キングを怖がらせたホラー映画

 「『ブレア・ウィッチ』についての1つのこと:あれはリアルに見える。『ブレア・ウィッチ』についてのもう1つのこと:あれはリアルに感じる。そしてだからこそ、これまでで最悪の悪夢という感じなんだ。生きたまま埋められたと思ったら、実際はベッドの上に乗っかってきた猫が胸の上で寝ていただけだと分かり、安心からあえぎ、泣きながら起きるみたいなやつさ」

(フロントロウ編集部)

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