海外で注目のフェムテック機器
ここ数年で世界的に市場が拡大しているのが、女性の身体に関するさまざまな悩みをテクノロジーで解消するフェムテック。とくに生理を快適に過ごせるようサポートする用品は選択肢が増えていて、月経カップや給水ショーツ、素材にこだわったナプキンなどが続々と登場。そんななか、生理痛にアプローチする新感覚のデバイスが海外を中心に人気を集めている。
そのデバイスとは、一見音楽プレーヤーのようにも見えるカラフルでコンパクトなデバイス「Livia(リビア)」。本体から伸びた2本のコードには、先端にそれぞれ吸盤つきのパッドがついていて、それを下腹部に貼ることで生理痛の緩和が期待できるという。
2016年にイスラエルのiPulse Medical社から登場したLiviaは、現在約60カ国で展開されていて、とくに欧米で大ヒット中。数多くの有名メディアで特集が組まれたり、フェムテックアワードを受賞したりと高く評価されている。
微弱電流が一時的に痛みを緩和
Liviaが生理痛を緩和できる理由は、痛みを伝達する神経を一時的に遮断させる「ゲート・コントロール・セオリー」。本体から流れる穏やかな電流が、痛みをつかさどる神経の伝達をストップさせてくれるのだという。これにより一時的に脳が痛みを認知しにくくなり、生理痛の緩和が期待できるとのこと。
Liviaはアメリカ食品医薬品局(FDA)の認証を取得しており、多くの医師も監修。生理痛に悩む人を対象にした多くの臨床実験も行なっていて、産婦人科医のバリ・カプラン医師が監修した実験では、57%は生理痛が完全に緩和したと回答し、30%は比較的緩和したと回答。変化を感じなかったという人もいたものの、8割以上のユーザーが変化を感じることができたという。
使ってすぐに変化が出やすいというメリットもあり、実際に使用してみたというヘルスケアに詳しいエディターのアリー・ヘッドは、「今まで生理痛がひどかったけれど、Liviaを使って10分後には痛みを感じなくなってびっくりした」と英Marie claireで評価している。
海外で大注目のデバイスLiviaは残念ながら今のところ日本では購入することができないけれど、日本でもフェムテックは盛り上がりを見せているので、生理に関連する新たな製品が登場する日は遠くなさそう。(フロントロウ編集部)