「トイレットペーパーを持ち歩く人はいないのだから、生理用品を持ち歩く必要もない」。欧米の大学で導入が進んでいるロール式の生理ナプキン「Egal(イーガル)」がここ日本でも話題になっている。そこでフロントロウ編集部では、日本の消費者からの疑問をEgalのCEOであるペネロペ・フィニー(Penelope Finnie)にぶつけてみた。

「Egal/イーガル」 トイレットペーパーのような生理用品

 「EgalはEqual(平等)という意味です。私たちは、すべての身体機能を平等に扱うべきだと考えています。 トイレットペーパーを持ち歩く必要がないのに、なぜ生理用品を持ち歩く必要があるのでしょうか?」。Egal(イーガル)のCEOであるペネロペ・フィニー氏は、Egalの理念をフロントロウ編集部にそう明かす。

画像1: 「Egal/イーガル」 トイレットペーパーのような生理用品
画像2: 「Egal/イーガル」 トイレットペーパーのような生理用品

 アメリカで誕生した「Egal(イーガル)」は、トイレの各個室に設置するロール式の生理ナプキン。Egalの特製ディスペンサーに入れることもできるが、既存のトイレットペーパーホルダーにも設置できるため、導入しやすい。とくにホルダーが2つある個室では、すぐにでも設置できる。

 Egalの生理ナプキンは羽なしタイプ。薄いが吸水性が高く、4~6時間ほど吸収力が持続するという。羽つきも検討したものの、型抜きした後に製造上の無駄が生じるため、商品のサステナビリティを考えたうえで、羽なしで統一することにしたという。

ロールタイプである利点は複数ある

画像: ロールタイプである利点は複数ある

 Egalをロールタイプにした理由は、トイレットペーパーのように、それが必要とされているトイレの個室内に常にあることを目指したからだった。

 アメリカでは、公共のトイレに生理用品の販売機がある場合は、手を洗うエリアに壁付けのものが設置されている場合が多い。しかしEgalによると、92%が公共のトイレにある生理用品の自動販売機が詰まっていたか、壊れていたか、あるいは空だった経験があると回答したという。

 一方、当たり前だが、トイレットペーパーは各個室に設置されており、定期的に補充もされる。生理用品もそれと同じようにしたい、というのがEgalの思いだ。「(生理用品は)個室内で必要とされるため、個室内に設置できるものであることが重要でした」と語ったフィニーCEOは、「トイレを清掃する人にとって、トイレットペーパーを補充するときに一緒に補充できる商品であることで、補充され続ける可能性が高くなります」と続け、トイレットペーパーと同じ形態にすることで、トイレの個室内に簡単に設置できるようになり、トイレットペーパーと一緒に補充される、ということを狙ったことを明かした。

 さらに、ロール状になっていることには「輸送時の梱包や重量が大幅に軽減される」という利点もあるそう。

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