2021年を代表するヒット曲となった「drivers license」
5月21日に待望のデビュー・アルバム『サワー』をリリースした、俳優でシンガーのオリヴィア・ロドリゴ。本作は全米と全英のそれぞれのアルバムチャートで首位デビューを果たしたほか、2021年6月5日付の米Billboardによる全米シングルチャートには、本作より「good 4 u」が2位、「deja vu」が3位、「traitor」が9位にランクインし、デビューアルバムから3曲が全米トップ10にランクインした史上初のアーティストとなった。
2021年に入ってから飛ぶ鳥を落とす勢いで大活躍中のオリヴィアだが、この一連の快進撃のきっかけとなったのは、2021年1月にリリースしたシンガーとしてのデビュー曲「drivers license」。この曲は、デビューから8週連続で全米1位をキープした史上初の楽曲となったほか、2021年にリリースされた楽曲で最初に10億回再生された曲となった。
母親はあのパートがイマイチだった?
デビュー曲ながら、ここまでで2021年最大のヒット曲となった「drivers license」だけれど、オリヴィアの母親には、初めて聴いた時に“しっくり来なかった”パートがあったそう。今年5月にApple Musicのゼイン・ロウの番組に出演したオリヴィアはそのなかで、「『drivers license』を初めて母に聴かせた時に、こう言われたの。『ブリッジがすごく変。やり過ぎ。曲の他の部分と合ってない』って」と語り、母親がブリッジのパートに疑問を抱いていたことを明かした。
「drivers license」のブリッジといえば、「赤信号/止まれの合図/まだあなたの顔が浮かぶ」という歌詞が歌われる、中盤の印象的なパート。楽曲の雰囲気が一変し、オリヴィアの歌声がより一層際立つブリッジのパートだけれど、初めて母親に聴いてもらった時には、あまり響かなかったよう。
それでも、オリヴィアがブリッジに修正を加えることはなかったといい、「今となっては、私は母のアドバイスを受け入れなくてよかったけど、正直に言ってくれたことは嬉しく思ってる。もちろん、私の母親だから、私がどんなことをしても私をサポートしてくれるよ」と番組で語り、母親も自分の決断をサポートしてくれたと明かした。
続けて、母親が聴いてきた音楽から大きな影響を受けてきたとして、「母のお気に入りの音楽は、パンクやメタルのようなハードで力強い音楽で、母は私に、『専門的なことは置いておいて、もしも自分が何かを感じることができれば、それは良い音楽』ということを教えてくれた人なの」とオリヴィア。
番組のなかで、「もし母が気に入らないのだとしたら、それは聴く人に何かを感じさせるような音楽ではないということ」とも語ったように、普段は母親の意見を大切にしているというオリヴィアだけれど、今回ばかりは、自分の感覚を信じたことが成功に繋がったよう。(フロントロウ編集部)