メンタルヘルスの悩みを打ち明けたライアン・レイノルズ
アメリカで「メンタルヘルス啓発月間」にあたる今年5月、インスタグラムに長文を投稿して、長年にわたってメンタルヘルスの悩みを抱えてきたことを打ち明けた俳優のライアン・レイノルズ(44)。
ライアンは現地時間5月26日に投稿したこの文章のなかで、メンタルヘルス啓発月間が終わりそうなタイミングで投稿したことについて、「予定を詰め込みすぎて、大切なことが流れてしまうから」と説明した上で、その理由について「僕が予定を詰め込みすぎてしまう理由の1つは、僕が人生を通して付き合ってきた仲間である、不安が原因なんだ」と告白した。
続けて、「僕は自分が1人ではないと知っているし、もっと大切なこととして、僕のように予定を詰め込みすぎてしまったり、考えすぎてしまったり、働きすぎてしまったり、心配しすぎてしまったり、何もかもオーバーにやりすぎてしまう人たちには、どうか、あなたは1人ではないと知ってほしい」とライアン。
「僕らはメンタルヘルスについて十分には話していないし、それについて話すという行為に着せられた汚名をなくせるほどの十分な行動ができていないと思う。けど、この投稿が、投稿しないよりはマシなものになっていることを願ってる」と続けて綴り、投稿を締め括った。
メンタルヘルスについて話すのは親としての仕事とライアン
映画『デッドプール』シリーズなどに出演する俳優であるライアンは、妻であるブレイク・ライブリーとの間に、ジェームズ(6)とイネス(4)、ベティ(1)という3人の子どもを持つ父親。
今回、ライアンがメンタルヘルス面で抱えてきた悩みを打ち明けることにしたのには、3人の子どもたちの親であることも影響しているという。米ETとのインタビューで、メンタルヘルス啓発月間の投稿について訊かれたライアンは、「その理由の一つとしては、僕は家に3人の娘がいるということ」と投稿した理由について答えた上で、次のように続けた。
「親としてやるべき仕事の一つとして、模範として振る舞い、悲しさとはどういうもので、不安を覚えたり、怒りを覚えたりするのはどういうことかというのを模範となって示す必要があるんだよ。そういう感情を抱いても良いということをね」。
「僕が育った家では、そういうことがあまり模範としては示されなかったんだ。だからと言って、僕の両親が責任放棄していたというわけではないよ。単に、世代が違うということでね」とライアンは続け、今のようにメンタルヘルスにあまりオープンな世代ではなかったため、自分は両親からメンタルヘルスについてあまり教わってこなかったものの、親となった今、子どもたちには“悲しんだり、悩んだりしてもいい”ということを手本となって示す必要があると語った。
メンタルヘルスの問題は誰もが悩むもので、恥ずかしく思う必要がないと幼い頃から教えるのはとても大切なこと。子どもたちにとって最も身近な存在である親が率先してメンタルヘルスの話題を話すことは、子どもたちにとって、“メンタルヘルスに問題を抱えていてもいいし、それを話してもいい”という、1番のお手本になる。
ちなみに、ラッパーのビッグ・ショーンも以前、子どもたちに幼い頃からメンタルヘルスの重要性を教えるべきと提言しており、「保健の授業で性感染症やセックスについて教えてくれるようなものにしなければいけない」と語っている。(フロントロウ編集部)