「ファイト・クラブのことを決して口外するな」というルールで知られる、1999年に公開された映画『ファイト・クラブ』には、特例のルールが存在したよう。公開から22年を経て、主演のエドワード・ノートンが作家のスティーヴン・キング氏とのやり取りのなかで明かした。(フロントロウ編集部)

スティーヴン・キングが『ファイト・クラブ』初観賞を報告

 デヴィッド・フィンチャーが監督を務め、エドワード・ノートンとブラッド・ピットの主演で1999年に公開された映画『ファイト・クラブ』といえば、映画史に残る名作の1つ。

画像: ©️20TH CENTURY FOX

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 今も根強い多くのファンを持ち、長年にわたって映画ファンを魅了してきた『ファイト・クラブ』だが、『スタンド・バイ・ミー』や『ショーシャンクの空に』、『キャリー』など、数々の名作映画の原作小説を手がけてきた巨匠スティーヴン・キング氏は、今まで同作を観たことがなかったという。

 キング氏はツイッターで、「1999年の6月に、バンに衝突されて私は深刻な怪我を負いました。『ファイト・クラブ』が公開されたのは10月です。私は少なくとも12月までは、映画館に行くことができなかったのです。もしかしたら誰かが私に『ファイト・クラブ』のVHSを送ってきてくれたことがあったかもしれませんが、鎮痛剤でもうろうとしていたので、覚えていません」と、これまで同作を観たことがなかった理由を説明した上で、公開から22年を経て初めて同作を観賞したことをフォロワーに報告した。

ファイト・クラブのルールに違反しているとツッコミが入る

 しかしながら、キング氏の報告には、フォロワーから「ルールその1に違反していますよ」という指摘が入ることに。そう、『ファイト・クラブ』のファンであればご存知だろうけど、劇中に登場するファイト・クラブのことは、決して他人に話してはいけないという厳格なルールが定められており、ファイト・クラブにおける「ルールその1」と「ルールその2」は、どちらも「ファイト・クラブのことを決して口外するな」というものになっている。

 キング氏はフォロワーからの指摘に、「ルールその2も破ってしまいましたね」と応じた上で、「確かに、ファイト・クラブにおけるルールの1つ目は、『ファイト・クラブのことを口外するな』というものです。しかしながら、22年の時を経たので、時効が適用されているのではと感じています」とツイートして、自分としてはファイト・クラブにおけるルールは既に時効になっていると考えていると続けた。

エドワード・ノートンが特例ルールを明かす

 そんななかで、キング氏に助け舟を出したのが、映画で主演を務めたエドワード・ノートン。エドワードはキング氏のツイートに返信する形で、次のように投稿した。

 「ファイト・クラブのルールには、次のような注事項があります。『物語のトピックについて、それがどんな形であれ、スティーヴン・キングは好きに話していい』というものです」

 なんと、ファイト・クラブにおけるルールには例外があり、キング氏に限り、クラブのことを口外していいのだという。エドワードの粋な対応により、公開から22年を経て特例ルールの存在が明らかになった。

 ところで、エドワードはキング氏が指摘した「時効」については触れておらず、ファイト・クラブに関するルールは今も有効なよう。ファイト・クラブについての情報を扱う時には、くれぐれもご注意を。(フロントロウ編集部)

 

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