俳優のウィル・スミスを父に持ち、ウィロー名義でミュージシャンとして活動しているウィロー・スミスが、過去にパラモアやマイ・ケミカル・ロマンスといったロックバンドを聴いていたことが原因でイジメにあっていたことを告白した。(フロントロウ編集部)

ロックを聴いていたことでイジメにあっていたとウィロー・スミス

 今年4月、ミュージシャンとして最新シングル「t r a n s p a r e n t s o u l」をリリースしたウィローことウィロー・スミス。この曲には、ロックバンドであるブリンク182のドラマーにして、最近ではマシン・ガン・ケリーやヤングブラッドらのプロデュースも手がけていることで知られるトラヴィス・バーカーがプロデューサーとして参加しており、彼のドラムサウンドが印象的なポップパンクなナンバーとなっている。

 パンクロックバンド、ウィキッド・ウィズダムでリードボーカルを務めるミュージシャンで俳優のジェイダ・ピンケット・スミスを母に持つウィローにとって、ロックミュージックは常に身近な存在だったものの、過去には、ロックを聴いているという理由でイジメられていたことがあったという。

 米W誌の企画で、メタルバンドのストレート・ライン・スティッチでボーカルを務めていた黒人ミュージシャンであるアレクシス・ブラウンとの対談に臨んだウィローは今回、そのなかで、黒人としてロックミュージックのシーンで経験してきた苦労を打ち明けた。

 「黒人女性としてメタルの集団のなかに入るというのは、音楽業界が課してくるプレッシャーに加えて異なる状況に置かれることになる」とウィローはアレクシスに語っている。「今や、メタルのカルチャーやメタルの世界、それからロック全体として、余計なプレッシャーが加わっている気がする。私は学校で、パラモアやマイ・ケミカル・ロマンスを聴いていたという理由でイジメにあっていたの」と続けて語り、ロックバンドを聴いているというだけでイジメにあっていたことを告白した。

 アレクシスが、「そうそう。『お前は黒人なんだから、これはお前が聴くような音楽じゃないんだよ』っていうのが頻繁にあるよね」と応じると、ウィローは「まさにそう」と同意。黒人はロックを聴くべきではないという偏見のせいで、不当な差別を受けていたことを明かした。

自分が同じような女の子たちを代表していきたいとウィロー

 過去にロックを聴いていたことでイジメを受けてきたことを告白したウィローだが、これからは自分がロックミュージシャンとして、自身と同じような苦労を経験している黒人の女の子たちに希望を与えたいと考えているという。

画像: 自分が同じような女の子たちを代表していきたいとウィロー

 アレクシスとの対談のなかで、ウィローは「これからリリースする自分の音楽を通じてだったり、ミックスされている状況といったレプリゼンテーション(表現)を私がしたりすることで、私の音楽やアルバムを聴いてくれる黒人の女の子たちに、世の中には私たちみたいな人がもっといるよっていうことを知ってもらいたい」と力強く語っている。「『現実はこうなんだよ、あなたは1人じゃないよ』ってね。『髪をサイドになびかせたり、ブラックのアイライナーを使ったりしたいと思っているのはあなただけじゃない』ということ」。

 現在は、トラヴィス・バーカーが参加した「t r a n s p a r e n t s o u l」も収録されるニューアルバムのリリースに向けて取り組んでいるウィロー。来たる新作にはなんと、ウィローにとってのアイドルも参加しているそうで、ウィローは次のように明かしている。

 「すごく興奮しているのが、アルバムにアヴリル・ラヴィーンとの曲が収録されているということ。彼女はアイコンのような人だから。13歳〜16歳の頃の自分にとってのアイドルだった。ポップパンクのクイーンと一緒に、ポップパンクを体現したアルバムを作ることができて本当に嬉しい」。(フロントロウ編集部)

 

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