ど迫力アクションの『ワイルド・スピード』
大人気カーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズの監督を務めるジャスティン・リンが、2021年8月6日に公開予定の最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』でボツになったアイデアを明かした。
『ワイルド・スピード』といえば、毎回想像を変える激しいアクションシーンが展開されることで有名。カーチェイスはもちろん、ビルとビルの間を車で走り抜けたり、走る列車から車を発進させたりと、観客を驚かせるど迫力の仕掛けが満載。
しかも、最新作の『ジェットブレイク』では宇宙にまで進出するというウワサもあり、もはやできないことは何もないのではないかと思えるが、リン監督によると、あることが理由で断念してしまったアクションシーンがあったという。
「できることの限界」を見つけた
その「できなかったこと」というのは、気球を使ったアクションシーン。ポンテアックフィエロという車を大気圏外に運ぶために気球を使おうとしたが、あまりにも費用がかかりすぎるため断念したという。
リン監督は米Slash Filmのインタビューで、「エディンバラへ向かう列車の中で、僕の中にはポンテアックフィエロを気球に乗せて大気圏外まで持っていく計画があったんだ。そして、費用がどんどんかかってきたけれど、僕はそれと戦い続けた。今考えると、自分で個人的に気球の費用を払っても良かったと思っている」とコメント。
続けて、「僕はいつも、どんなクレイジーなアイデアでも、本当に自分たちでやってみることから始めるのが好きなんです。最終的には他の案もたくさんありましたが、私個人の意見としては、あれは絶対にやりたいと思っていました。しかし、予算が…。たとえ予算がたくさんあっても、できることの限界を見つけたような気がしました」と語った。
できないことは何もなさそうな『ワイルド・スピード』だが、その限界値を決定づけたのは、まさかの「予算」だった。(フロントロウ編集部)